なんだか急に難易度が上がってきた...
あまりのスピードになかなか話す機会がなかった初回の反省を生かし、今週の2回目の授業では超積極的参加で対抗することに。
Asynchronousでの予習、読み物に加え、宿題も出され、それなりの時間と手間を使ってそれらを片付けた上で、予習ノートを作って、何か質問された時にすぐに議論に参加できるように準備。事前の準備のお陰で、初回よりも議論に参加した手応えあり。
アカデミック、理論的な内容は一通り触れるものの、多くの時間は現実のケーススタディにおける議論に費やされた。
とあるUS Retail Chain(誰でも知っている店)におけるData Analyticsの適用事例、そのメリット・デメリット、Data Analyticsにまつわる問題点や功罪につき、15名の生徒と教授が議論を繰り返していく。教授が質問を繰り返していく。
- 読み物(実際のNYTimesの記事)が取り上げているトピックの内容は?
- Data Analyticsがこの企業に与えるメリットは何か?
- 何が問題か?なぜ問題か?
- それはいいことなのか?悪いことなのか?その理由は?
- 法律面、倫理面で許されることかどうか?その理由は?
- この記事から学んだことは?
- 学んだことをどう適用できそうか?
質問が進むにつれて生徒の理解度も深まり、最初はアメリカ人でも話すことを躊躇していた人間が多かったにも関わらず、10分もすれば我も我もの状態に。
その中でどうインパクトのある視点や考えを提供するか?「若いもんには負けてられない」と血が騒ぐ。
ほとんどの生徒はある程度想定できる内容の議論を繰り返していくところに、全く違う視点を与えてみることに。
「皆さんの意見はA社が既存ビジネスを行っていくことが前提のものだが、そもそもなぜ既存ビジネスに限定する必要があるのか?もしA社がData Analyticsの力に気がついているのであれば、そこから別のビジネスを立ち上げたり、Dataそのものを売ることで利益を得る、マネタイズすることを考えるはずだと思うがどうだろうか?」
とか、ありきたりのコメントから議論の幅と深さを広げてみた。
教授も「その視点は非常に興味深い、さらに掘り下げていってみよう」と乗ってきたので、さらに自分の経験から様々なマネタイズの方法や意見を述べてみた。何人か意見をぶつけてきたが、それを受け止めながら更に議論を広げるという形で打ち返した。
どうやら初回の負け試合はある程度リカバリできたらしい。最近仕事では味わえなかったレベルの高い議論を英語で行うことができた。
これは楽しい!気持ちも盛り上がってきた!!
2回目の授業を終え、すでに3回目に向けAsynchronousや課題読み物や宿題など、どう見積もっても10時間は必要な分量の内容だが、なんだか楽しくなってきた。
そもそも統計学は学生時代も社会人になってからもほとんど嚙ったことがなかったのだが、なかなか興味深い。理論と理論、理論と現実世界、理論と仕事が繋がっていくのを感じる。
やはりMBAを始めたのは間違いではなかった。
来週早々の3回目の授業が待ちきれない。今回も万全の準備をして、若い連中に一泡吹かせてやろう。
でも流石に議論でやり込められた連中も黙っているとは思えない。もはや戦争だ!!(笑)