50代からのMBA in USA

50代になって急にMBA取ろうと思って動き出したオジサンのブログ。卒業まで続けます?(続けたいな〜)

カリキュラムの巧妙さ

Week 5からはRegression(回帰分析)の世界に突入

 

まだSimple Linear Regressionという簡単なところとはいえ、やったことない自分にとっては全然簡単じゃない。それを英語で捲し立てられるもんだから、とても厳しい。言葉だけでも、Correlation, Covariance, Coefficientと似て非なる単語の嵐で、単語を追いかけているだけで内容が頭に入ってこない。その上で、現実世界の事例で討議するもんだから、ほぼパニック状態..... これまでは50超え親父のテクニックで何とか議論にも参加しつつ爪痕を残してきたが、さすがに内容に追いついていない状態での議論参加は本当に厳しい

 

何とかやっていくためには十分な予習と復讐が欠かせない。今やっているのは、毎週の課題をこなした後に、過去のAsynchronous講義の資料を眺めみること。Week 5まで来たので、過去4週分の復習をやってからまたWeek 5の予習を行う。時間はかかるが確実に知識を吸収できている感覚がある。

学問は全てそうだが、単発で頭に入れても何も役に立たない。それぞれの知識をいかに繋ぎ合わせることができるか、それらの関連性を理解することができるか、にかかっていると思う。毎週のように感心するのが、このMBAのカリキュラム構成の良さ。自分が自主的にやっているように、Synchronous授業でも過去に遡って習ったこととその時点で習う知識の関係性を徹底的に理解させられる。逆に言えば、その関係性に腹落ちできなかったりミッシングすると、その後が厳しくなるだけ。なので、参加している人間からも過去に習ったことに関連した形の質問が多い。非常に巧妙なカリキュラムだと思う。

 

もう一つ感心するのが、難しい言葉と簡単な言葉や表現をうまく使い分けている点。時にはMBAならではの高度な内容だと思ったら、次の単元ではスキット(寸劇)で笑わせながら核心を説明したり。頭の良い人たちが真剣に寸劇しているところが微笑ましいと同時に、学ぶ側が飽きずに学習することができる。3次元のグラフ軸を腕と両足で表現する教授と、グラフの点や平面を表現するアシスタント達。ちなみに両方のスクショに登場する初老の方はUNC Kenan-Flagler MBAの名誉教授!

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そう、Synchronousの講義も毎週90分、最初から最後まで息継ぎできないくらいのスピードで進んでいき、終わった時にはグッタリするのだが、その週にやったことがきちんと頭の中に残っているのを感じることができる。充実感がある。15名限定という全員参加型のクラスで全員が同じような思いを持って終わっていることだろう。やはり百戦錬磨の教授の進め方が素晴らしいのだろう。これは絶対に他のOnline MBAやコロナでRemote授業を余儀なくされている学校には真似のできないことだと思う。

 

ここまでに宿題2つとQuiz1つが終わった。何とか高い点数を維持しているが、どこまで続けられるか?半分までこのペースで来たのだから、最後まで高い点数を維持したいものだ。まかりなりにもフェローシップをもらってしまっているわけで.....

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実は先ほど2回目のQuizの提出が終わった。3時間のテストだったが約30問でほぼ3時間使い果たした感じ。

その結果はまた次回に......

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Halfway...

MBA初クラスももう半分が終わってしまった....

 

あっという間の5週間。毎週ついていくのに必死、難易度も日に日にアップしているけど、不思議と違和感はない

初めての統計学、それも英語の環境、50過ぎのおじさんには苦戦すること必至と思っていたが、この5週間で学んだことは体系的に覚えていて腹おちできている。やはり考え抜かれたOnline MBAカリキュラムなのだろう。

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事前学習:

予習に相当するAsynchronous(ビデオ学習)、読み物、練習問題、毎週提示されるお題(例えば「Correlationで表すことができる現実世界での2つのVariableの例を挙げ、考えを述べよ」とか)などの事前学習の中身もよく考えられている。特にAsynchronousの内容は毎回10〜12項目に分かれ、さらにそれらが複数のビデオ、練習問題などに細分化され、順番通りにやっていると頭にスーッと入ってくる。

自分の性格もあるのだが、わからないことをわからないままに終わらせるのが嫌なので、出来る限り調べ物をしたり、前を振り返りながら進めていくので、毎週たっぷり8時間くらいは事前学習に費やしていると思う。

 

Live Session:

毎週90分間、定刻に始まり定刻に終わる。定刻にオンラインに入っていないと自動的に欠席とみなされるので、ほぼ全員開始時間には戦闘モード。前週の振り返りと当週の概要から始まり、読み物の中身についての議論、練習問題の解説などを経て理論的な説明とその意味を参加者全員でディスカッション。そんな流れが繰り返される。

今週はSimple Linear Regressionだったが、様々な現実世界の事例を使った実験、議論は楽しかった。実は教授からの問いかけに自信を持って答えた回答がある視点を見逃していたために間違いだったのだが、周りの参加者は「GoNinersが言ったaaaの点には賛成だが、bbbの視点が抜けていると思う。みんな、どう思う?」と問いかけ、そこからさらに「確かにそういう見方もあるけど、cccという考え方はどうかな?あんまり自信ないんだけど...」「確かにそのvariablesをコントロールするのは現実的じゃない。Andrea(仮名)、確かマーケティングやってると記憶してるけど、こんな時ってどうdecisionするんだろう」という感じ。某有名デパートのマーケティング担当役員の前歴を持つ教授も楽しそうに議論を聞きながら、時々的確なコメントや誘導尋問してくる。

 

Quiz:

10回講義の中で4回Quiz(試験)が行われる。オンラインならではの実施方法で、オンラインサイトで問題をダウンロード(Excel or Wordを選択)するところで時計が動き始め、そのファイルに手書きもしくはシステムで回答を書き込んだ上でアップロードする。さらに、ある問題に対し回答をZoomの録画機能を使ってプレゼンを作り、それもアップロードした段階で時計が止まる。ここまで3時間の回答期限。

記述だけでは終わらず、口述内容も問われるのは結構辛い。それも時間制限があるので何度も録り直しするわけにもいかず焦る。

 

補習:

任意参加なのだが、当週の中身につき補習が実施される。リアル参加でもいいし、録画もされるので後でキャッチアップしてもいい。その週に出された宿題やQuizの内容にも触れるのでみんな参加しているようだ。自分は仕事の関係でまだ一度もリアル参加できてないが、そろそろ内容の難易度も上がってきたので補修受けないと厳しいか.....

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内容といい順序といい良く出来ている。何よりもオンライン環境で教えることに慣れている教授が素晴らしい。コロナ禍で世界中で授業のオンライン化が行われているが、やはりオンラインで何年もやってきている先生には敵わないだろう。オンラインにはオンラインの良さと難しさがある。それを理解しないと、オンサイトでの授業の代替にはならないのではないか? とある日本の大学の講義内容を聞いたが、オンラインでの講義は20分程度であとは「課題やっといて」というスタイルが多いらしい。これでは授業の意味がないのでは??

 

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ところで、既に宿題2回、Quiz1回が実施され、宿題は100/100、Quizは94/100を取ることができた。

Quizで間違えたのは、"at least 100 succeses"をなぜが"less than 100 successes"を読んでしまったこと。時間に追われているとそういうケアレスミスが発生する。英語が母国語でないこともあるが、自分の注意力の無さに落ち込む..... ちなみにこのQuiz#1の結果はこんな感じだったらしい。平均は超えているし、まあ1回目としては上出来か??

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本科目の後半には、過去データを収集、分析して、ある数値を推定するというグループワークが始まる。過去の統計データなどは提供されるが、そこに更にデータや視点を付加してロジックを組み上げ、習った統計学のテクニックを適用していく必要がある。

オンラインという環境でのグループワーク、どうなるのだろうか?

それもまた新たなチャレンジ、ワクワクが止まらない!!

 

Homework

更に難易度が.....

 

MBAの最初のクラスも早3週間が過ぎた。

最初からそれなりにレベルの高い内容だとは思っていたが、それでもかなり緩くしてあったのだろう、先週くらいから内容の難易度、事前学習の量と中身の濃さが変わってきた。そこに追加されたのがHomeworkだ。

これまでもAsynchronous授業(ビデオ中心)、論文、練習問題などをやらなければならなかったが、Homeworkはこの10週間のクラスのどこで行われるかが事前に決まっていて、第1回目がWk2 Synchronous授業(リアルタイム)の直後に発表され、その週末までに提出というものだ。

基本的には練習問題の延長線ではあるのだが、習った事項のいくつかを組み合わせなければ解けない、もしくは視点を変えないとできないような中身になっていて、なかなか手応えがある。

 

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こんな感じでExcelに問題が書いてあって、そこに直接書き込む形式。Descriptive Statistics(記述統計)、Probability(確率)、Binomial Distribution(二項分布)、Normal Distribution(正規分布)などが中心の内容だったが、大学時代にやったことがない自分にとってはなかなか難しい。きっとこれを見ている皆さんであれば「そんな簡単な」と思うのかもしれないが.....

このHomeworkの評価ポイントは答えの正確さではなく答えを導くまでのプロセス及び根拠だそうだ。よって、単純に計算式を示すだけではなく、手書きグラフでその意図を伝えたりプロセスを文章で明示する必要がある。英語での説明というのも慣れておらず、そこも時間がかかるポイント。

結局全部で30くらいの設問を2.5時間くらいかけて完了、締め切り直前の先週日曜深夜に提出。

 

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日曜に提出したHomeworkは木曜には丸付けを終えてGradingされた状態で戻ってくる。

今回はいくつかケアレスミス(andとかorの条件を単純に読み間違い)があったのだが、Grading上は100/100満点と評価されたらしい。この歳になるとテストの点数を見る機会などそうそうないが、やはり100点満点を取るのは嬉しい。もはや小学生状態。

 

この週末には初の中間試験(全4回)が実施された。

今週中には結果が出るだろうから、その中身についてはまた次回に......

 

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盛り上がってきた!

なんだか急に難易度が上がってきた...

 

あまりのスピードになかなか話す機会がなかった初回の反省を生かし、今週の2回目の授業では超積極的参加で対抗することに。

Asynchronousでの予習、読み物に加え、宿題も出され、それなりの時間と手間を使ってそれらを片付けた上で、予習ノートを作って、何か質問された時にすぐに議論に参加できるように準備。事前の準備のお陰で、初回よりも議論に参加した手応えあり

 

アカデミック、理論的な内容は一通り触れるものの、多くの時間は現実のケーススタディにおける議論に費やされた。

とあるUS Retail Chain(誰でも知っている店)におけるData Analyticsの適用事例、そのメリット・デメリット、Data Analyticsにまつわる問題点や功罪につき、15名の生徒と教授が議論を繰り返していく。教授が質問を繰り返していく。

 

  • 読み物(実際のNYTimesの記事)が取り上げているトピックの内容は?
  • Data Analyticsがこの企業に与えるメリットは何か?
  • 何が問題か?なぜ問題か?
  • それはいいことなのか?悪いことなのか?その理由は?
  • 法律面、倫理面で許されることかどうか?その理由は?
  • この記事から学んだことは?
  • 学んだことをどう適用できそうか?

 

質問が進むにつれて生徒の理解度も深まり、最初はアメリカ人でも話すことを躊躇していた人間が多かったにも関わらず、10分もすれば我も我もの状態に。

その中でどうインパクトのある視点や考えを提供するか?「若いもんには負けてられない」と血が騒ぐ。

 

ほとんどの生徒はある程度想定できる内容の議論を繰り返していくところに、全く違う視点を与えてみることに。

皆さんの意見はA社が既存ビジネスを行っていくことが前提のものだが、そもそもなぜ既存ビジネスに限定する必要があるのか?もしA社がData Analyticsの力に気がついているのであれば、そこから別のビジネスを立ち上げたり、Dataそのものを売ることで利益を得る、マネタイズすることを考えるはずだと思うがどうだろうか?

とか、ありきたりのコメントから議論の幅と深さを広げてみた。

教授も「その視点は非常に興味深い、さらに掘り下げていってみよう」と乗ってきたので、さらに自分の経験から様々なマネタイズの方法や意見を述べてみた。何人か意見をぶつけてきたが、それを受け止めながら更に議論を広げるという形で打ち返した。

 

どうやら初回の負け試合はある程度リカバリできたらしい。最近仕事では味わえなかったレベルの高い議論を英語で行うことができた。

 

これは楽しい!気持ちも盛り上がってきた!!

 

2回目の授業を終え、すでに3回目に向けAsynchronousや課題読み物や宿題など、どう見積もっても10時間は必要な分量の内容だが、なんだか楽しくなってきた。

そもそも統計学は学生時代も社会人になってからもほとんど嚙ったことがなかったのだが、なかなか興味深い。理論と理論、理論と現実世界、理論と仕事が繋がっていくのを感じる。

 

やはりMBAを始めたのは間違いではなかった。

 

来週早々の3回目の授業が待ちきれない。今回も万全の準備をして、若い連中に一泡吹かせてやろう。

でも流石に議論でやり込められた連中も黙っているとは思えない。もはや戦争だ!!(笑)

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初授業!

とうとうこの日が。MBA@UNC初クラス。

 

最初の週のルーティンをやってみて、やり方が掴めてきた。

 

  • Asynchronous学習(ビデオ聴講、演習問題など)をLive Sessionの1週間前からスタート。10セッションx3-5項目に分かれていて、それぞれの項目でビデオを見たり問題やったり。普通にやって1セッション辺り30分くらい、調べ物してるとプラスアルファ。なので、これだけで計6時間くらい。
  • 毎週与えられる読み物(10ページ程度)。Asynchronous学習の内容をよりアカデミックに書いてある。英語であることもあり、きちんと読むと1−1.5時間くらいか?
  • Live Sessionはきっかり90分。MBA@UNCの特徴である1クラス15名Maxなので自ずから議論に参加されられる。そもそも発言した回数や内容が記録されていて、物怖じしてるとグレードに関わってくるらしい。また、何回かBreak Out Sessionとして4−5名のグループワーク・討議に分割されるので、そこではそれぞれの役割をやらないと先に進めないという感じ。
  • 補習セッション。Live Sessionでやった内容の補習が60分Liveで用意されている。都合が悪く出れなかったが、やはりなんとなく分からない点や腹落ちしない点が残っていたのでこういう機会があるのは有り難い。
  • 宿題。今週最初の宿題をやってみたが、大体1時間くらいの分量。習った内容の復習にもなるので助かる。

 

やはり毎週12時間は必要だということがわかった。なかなか密度が濃い。

最初のセメスター、受講クラスを一つにしておいてよかった....

 

Live SessionはOnline講義慣れした教授がテキパキと進めていく。毎週同じクラスを3つ持っているらしく(Data Analysisは必須科目なので受講者が多い)、講義の内容が分かりやすい。ただ、統計学用語を英語で言われるとすぐに反応するのは難しい。そこは「慣れ」が必要だと感じた。

 

今回のクラスではとても恥ずかしいことが発生....

 

私が勤めている会社のアメリカ法人の社員が同じクラスにいることが判明。こちらは執行役員、あちらはまだ主任クラス、多分30歳前後と思われる女性。なんとBreak Out Sessionでも一緒になり、自己紹介の時に同じ会社であることが判明(実は彼女のプロフィールを事前に見ていたので、クラスにそういう方がいるのは知っていたのだが、当然知らないフリ...)。

この女性とても優秀で、Break Out Sessionでのグループワークも自ら仕切っていて、次々と課題のデータ分析をExcel駆使して作り上げていく。50過ぎの日本人オジさんが口を挟む暇もない。Break Out Sessionの最後に「君すごいねー」と称賛の言葉を伝えたら「同じ会社だし、何かわからなかったらいつでも聞いてね」と言われてしまい..... 恥ずかしい..........

会社には一切内緒でこのMBAを始めたのだが、きっとこの女性は仕事の場で「なんか相当年上の日本人がMBAクラスにいたんだけど、どうやらうちの会社らしいんだよね。大して議論にも参加してなかったし、大丈夫かな、あのおっさん。」くらいのことは言われているんじゃないかと想像。会社に内緒どころか、そのうちショボさ加減まで伝えられてしまったら致命傷。あーーーーーーーーーー.....

 

くそー、次回からはもっと集中して積極的に議論に参加しないと!この女性にも「やっぱすごいねー」と思わせないと、自分の会社での立場も危うくなる。

とてもほろ苦い開幕戦でした.....

ビザ問題

MBA開始まで1週間、ブログネタが尽きた....

 

そこで、ちょっと話題を変えてアメリカのビザ問題を考えてみたい。

というのも、非移民ビザに関する大統領令が発表され、2020/6/24から発効するからである。

トランプ大統領は、現地時間6月22日、非移民ビザのアメリカへの入国制限に関する大統領布告を発表した。6月24日午前0時1分に発効する。

特殊技能職に発給するH1-Bビザ、熟練・非熟練労働者に発給するH-2Bビザ、企業駐在員に発給するLビザ、交流訪問者に発給するJビザを取得して、アメリカに入国しようとする場合に対象となり、発効日時点で、(1)アメリカ国外に滞在し、(2)有効な非移民ビザを有しておらず、(3)発効日時点で有効もしくは発効日以降に発給され米国への渡航・入国申請を許可する、ビザ以外に有効な正式な渡航書類(トランスポーテーションレター、適切なボーディングフォイル、臨時入国許可書等)を有していない、3点全てに該当する人が対象となる。

合法的な永住権を有する人、アメリカ人の配偶者や子である人、アメリカの食品サプライチェーンに不可欠な一時的労働力もしくはサービスを提供するために入国しようとする人、国務長官や国土安全保障長官またはこれらの指名する者によって入国することが国益にかなうと判断された人は対象外となる。

期間は12月31日までで、延長される場合もある。

 

この措置で、COVID-19の流行で弱った日本企業を含むアメリカ外の企業にとって更なる打撃を受けることだろう。例えば中国やインドに大きく依存しているIT企業や製造業はどうなってしまうのか?仮にそれらの国が報復措置でアメリカ人へのビザ発行を停止したらどうなるんだろうか?考えただけで恐ろしい.....

ちなみに、この措置が大統領選に向け支持率低下の対策であるのは明確で、これによりアメリカ国内に52万人の雇用が確保される計算なんだそうだ。

 

トランプ大統領には熱烈な支持者と圧倒的なアンチがいる。彼の登場を機に、アメリカだけでなく世界的に世論が二分されることが増えたように感じる。

実は私自身はトランプ大統領が嫌いなわけではない。何も決めないどこかの総理大臣や政治家よりもよっぽどハッキリしていて、少なくとも「Decisionする」「Actionする」というリーダーシップに必要な資質は持っているように思えるからである。

ただ、今回の労働者ビザの発給停止にはいささかガッカリ感がある。グローバル化した世界の中で他国民を締め出す行為には全く合理性がない。他国にアメリカの論理を押し付けるだけで、他国から労働者を受け入れないのはあまりに一方的である。移民を受け入れる事で発展したこの国の根底を否定するのか??

 

たとえ今回の措置で50万人以上の国内雇用が確保されたとしても、それがそのままアメリカ経済の発展につながる事はないだろう。なぜなら、アメリカ人が他国の優秀なリソースのスキル、能力、生産性を上回る事はできないと思われるからである。自国民がやりたくないことを他国からの移民という労働力で補ってきたアメリカが、今更移民を締め出してそういう部分を自国民にやらせることなどできないだろう。ましてや白人至上主義が残るこの国が他人種の人間をそこに当てがうなどしたら、George Floyd事件に端を発した人種問題は「火に油を注ぐ」ような事態に陥るだろう。

 

アメリカは250年という短い歴史の中で大発展を遂げた偉大な国である事は間違いない。偉大だからこそ、他国や他人種・多人種に対して寛容な国であるべきだと信じたい。そそういう様々はバックグラウンドを持った人間たちの目や考え方が交わることが「自由の国アメリカ」を守っていってほしい。

そしてそういう国だからこそ、世界でも最高レベルの教育を提供してもらいたい。そこに触れるのがMBAに行く目的の一つなのだから。

 

 

ところで、昨今のCOVID-19問題で世界中の人々がある程度のことが「リモート」でできることがわかってしまったわけだが、実はこのビザ問題は「リモートワーク」することで解決できてしまうのだろうか?自分もOnline MBAという「リモート」技術を利用して学ぶわけだが、やはり人間と人間の接点が「リモート」だけになるのは寂しすぎる。

その辺だけはいつまでもオジさん発想のまま変われそうもない.....

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顔合わせ

あと1週間ちょっと...

 

ビデオや教材による予習は全て終了、思ったほどは難しくなかった。カバー範囲は広いものの丁寧な説明が用意されており、「そういえば昔そんなことも習ったな」とか「あー、確かにそう考えれば理解できるな」といった感じで、まずは順調。

 

と思っていたが、どうやら読まなければならない参考文献を見過ごしていた。確率統計に関する学術的な資料だ。

これはヤバい。急に難易度が上がった感じがする。やはりビデオで説明されるのと、文献を読んで理解するのは、特にEnglish Nativeではない自分にとってはなかなかのチャレンジ。今回は10ページくらいの文献ではあったが、何度か読み返さないと頭に入ってこない。授業前にどの程度理解しておかないとついていけなくなるのかわからないが、周りにナメられないためにももう一度読む。なかなか地道な作業。

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昨日、July 2020 Cohortの顔合わせZoomミーティングが開催された。

50名近くいたようで、最初の30分くらいは色々オリエンテーション的に説明を聞いているだけだったが、残りはいくつかのグループに分かれて自己紹介コーナー。自分含め6名のグループに強制合流されられ、大学のアドミッションオフィス勤務、Navyとして1年の半分以上を潜水艦の中で過ごす軍人、ファミリー会社経営のCEO、製造業のマーケティングディレクター、ソフトウェアエンジニアに囲まれ、なかなか刺激的な時間。日本人よりも老けて見えるアメリカ人ではあるが、いかにも自分よりも若い感じに見えたという事は全員20代後半か30代前半か?

軽く笑いと取ろうと思い「自分の娘も9月から大学なので、自分はMBA学生として娘と競争するんだ」と話したら、「え、大学生の娘がいるの??」「今の会社ではどんなポジションなの?」「どのくらいworking experienceがあるの?」とマジ反応され、軽く汗。今後もそういう興味の目で見られる事は間違いない、と覚悟.....

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MBA@UNC受講者の住んでいる場所と平均年齢が紹介されていたが、平均業務経験10年強、平均34歳って事は自分は上から数えたほうが早いオジさんである事は確か、それも日本人。

 

若いもんには負けないよ!

勝ち負けの問題ではないが....

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