50代からのMBA in USA

50代になって急にMBA取ろうと思って動き出したオジサンのブログ。卒業まで続けます?(続けたいな〜)

改めてOnline MBA選択を考える

怒涛の9月が終わって....

 

実は昨年末から1年くらい日本で仕事して、今年の年末にはアメリカに戻ってくるという予定にしていたのだが、2月末にアメリカに戻った時にコロナの影響で日本に戻れなくなり、その間にMBA@UNCがスタートしてしまった。結果的に夏学期の途中でアメリカ西海岸→日本に移動したこともあり、時差のマネージが大変だった。何とか乗り切ったが歳を追うにつれて時差のハンドリングがキツくなってきた。「若さとガッツで乗り越える」という年代は過去、自分の気力・体力との兼ね合い、仕事とプライベートの切り分けを考える良い機会になったと言える。

 

アメリ東海岸MBAを選んだのも、Synchronous Session(リアルタイム授業)の時間が東海岸の夜に設定されていることで、西海岸(同日の夕方)、日本(翌日の朝)のどちらからでも時間調整しやすいという事情もあった。もし海外のOnline MBAを考えてる人がいれば、是非その学校のSynchronous Sessionの時間帯を確認して日本から参加しやすいか、スケジュール調整可能かを事前確認してほしい。

Online MBAの性質上Classは殆どが夕方〜夜に設定されているが、アメリカ西海岸のMBAだと日本時間の昼くらいとなってしまうので仕事との両立が難しいかもしれない。また、ヨーロッパにもIE, Warwick, Imperial Collegeなど素晴らしいOnline MBAがあると思うが、日本から入ることを考えると夜中となってしまい、日中の仕事を持っている人にとっては厳しいだろう。また、Group Workなど他の学生とミーティングする時間も自ずとヨーロッパの夜になることを考えると更にハードルが上がる。もちろんそこも含め頑張る!!というのもありだとは思うが、2年程度の長丁場、無理しないことをお勧めする。ただでさえ無理することが必要になるのが働きながらのMBAの宿命なのだから。

 

MBA@UNCは予想を超える質のプログラムだった。まだ1セメスターを終えたばかりだが、UNCを選んだ自分の目は間違っていなかったと自信を持って言える。また結果的にではあるが、コロナの影響でFull-Time, Part-Time, Weekend問わずほぼ全てがリモート授業に移行した今、最初からリモート授業を意図してカリキュラムが組まれているMBA@UNCの価値は更に上がったのではないか。

  • 学びの順番:Asynchronous -> Synchronous -> Homework / Quiz -> Group Workと、学習の順番を自分で工夫する必要もなくそのままやっていけば最も効率良く結果に結びつく
  • 学習提供方法:2UというNASDAQ上場企業のプラットフォームが使われているが、教授と学生視点で作られていており非常に使いやすい。殆どの授業内容がこのプラットフォーム上で提供されており、モバイル機能やOffline機能も充実しているので、どこにいても、ちょっと時間ができた時に学習を進めることができる
  • Asynchronous授業の構成:授業によって構成が異なるのだが、一つのセッションが長くても10分くらいに限定(逆に言えばセッション数は毎週30-50くらいあるのだが)されているので、空いた時間に1, 2セッションだけ進めるということも可能。日本のスタディサプリみたいな感じ?
  • 教授の質:流石のUNCと言わざるを得ない。夏学期のData Analytics(統計学)、秋学期のFinancial Accounting, Marketingの教授陣のバックグラウンドが凄い。ノーベル受賞教授と共同研究している人、一流企業のトップを経て教授に転身した人、すでにスタートアップ2社上場させ売り抜いた億万長者、等々。各コースともに、Lead Professor1名がAsynchronous Session(ビデオ授業)、Supporting Professor3-4名がSynchronous Sessionを担当しているが、みんな熱意のある素晴らしい先生ばかり。Financial Accountingの教授はバルセロナから授業を行なっているので夜中の3時とかに働いているが、夜働いて日中は好きなことをするというスタイルが気に入ってるらしい。そういう生き方も非常に参考になる。

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唯一の難点は、特にMBA@UNCは「費用が高い」ことに尽きると思う。会社派遣ではなく個人負担での受講を考えているのであれば、そこは良く考えて欲しい。達成したい目的(リターン)は何なのか?2年間で$120Kの投資+犠牲にしなければならないもの(時間など)に見合うリターンが得られるのか?Full-Time, Part-Time, Online問わずどのMBAに行くにしても「何を求めるのか」で価値の大小は大きく変わってくる。学校自体を比較するのも大切だが、その前にしっかり費用対効果を考えるべきだと思う。そこに尽きる。

 

その他良いところを述べればキリがないが、本当にMBA@UNCを選んで良かったと思っている。この秋学期から2科目となって明らかに負担が増えたが、1日でも早くペースを掴んで貪欲に学んでいく。

 

楽しくて仕方ない!!

秋学期に向かって

ようやく夏学期のGradeが出た。

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最後の課題だったGroup Projectの詰めが甘くScoreを落としたものの、全般的に高Scoreで終えることができた。(Group Workの内容については次のブログで...)

30年ぶりの大学での授業、初めての統計学、英語バリバリでのオンライン環境と、最初はAwayのような感覚から始まった初MBA授業であったが、終わってみれば楽しかったことばかり。やはり最初の学期を1科目だけにしておいたのが良かった。

 

実はこの学期は日本から参加していたものの、秋学期までの間に日本からアメリカに引っ越し、何事もなかったように秋学期からは2科目を受講するという方向でやってきた。ところが、さすがに日本での業務を終えてアメリカに行くに当たっては、会社内での手続き、引っ越しの手配・準備、お客様へのご挨拶などなどやること盛り沢山で、コロナ禍とはいえ夜のお付き合いも重なり最後の方はとても苦しかったが、何とか押し切ったというのが実態だ。今このブログはアメリカのちょうど引越し荷物が届くのを待つ間のホテルで書いているが、今週からアメリカでの仕事も始まっていることもあり、PC設定、携帯電話手配から始まり、それはそれは忙しい。

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そんな中、秋学期の授業内容が公開された。9/27開講の秋学期はMarketingとFinancial Accountingという必須2科目に挑戦する。昨日初めてSyllabusを読んでみたが、どちらも格段に難しくなっている。夏学期の授業に比べ、圧倒的に読み物が多く、毎週課される宿題が必須となっていて、Group WorkもFinancial Accountingではある会社の決算書類を完成する、という実習が待っているらしい。

 

これは大変だ...😱😱😱

 

早く引っ越しを終えて普段通りの生活に戻さないと、とてもこの2科目の準備ができるとは思えない。何とかしなければ....

最初のセメスターが終わった...

密度の濃い10週間だった.....

 

オンラインとはいえ、30年ぶりの大学レベルの講義。MBAに胸躍らせる若い仲間との授業は刺激的だった。

ありがたいことに、Quiz 3回、Homework 5回、Group ProjectともそれなりのQualityで乗り越えることができた。まだ最終Gradeが確定していないが、Gradeではなく学んだ内容やそれを実社会にどう紐づけられるか、の方が大事だと思う。また、その過程で感じたワクワク感やドキドキ感は投資した時間やお金が無駄じゃなかったことを裏付けてくれる。

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この10週間で思ったことをまとめてみる。

  • MBAの必修コースの授業だけに基礎的な内容が多いが、ケーススタディや実社会の中での適用についての議論は価値がある
  • 16名限定の授業だが、2−3週間経つとできる生徒とできない生徒(=多分ついてこれてないんだなーと感じる生徒)に分かれてくるし、教授も明らかにそれを分かって授業を進めるようになる。
  • カリキュラムが優れているので、予習(Asynchronousや課題Reading)→授業(Synchronous)→Homework / Quizのサイクルを毎週繰り返していれば、自ずから知識がついてくる感じがした。
  • 統計学のど素人が10週間でここまでこれたのはカリキュラムが優れていたから。
  • やはり教授によってムラがあるらしい。最終週は直前で担当教授が出れなくなり、別のコマを持っている教授が代替したのだが全く面白くなかったし、的を得ないコメントが多かった。きっと頭のいい教授なんだろうけど、それを教えるのがあまりうまくないと言うか....
  • 4人で組んでGroup Workをやったのだが、正直レベルはマチマチだった。例えばLinear Regressionモデルを作る際のVariableを探すのにはある種のCreativityや閃きのようなものが必要だと思ったが、そのレベルで話せる人間がいなかったのが残念。意外と理論の世界を出れない若い人が多いのか??
  • 英語力の欠如を感じた。専門用語が溢れる会話に飛び込むのは簡単なことじゃないと改めて実感。30年の社会人経験からのPoint of Viewを示したり、ややマウント取り系のコメントで場を仕切ったこともあったが、本質的ではない。やはり更に英語力を伸ばして、互角に議論できなければ....

 

9月末開講の秋学期からは2科目の履修となる。1科目でこれだけ大変だったので、2科目になると更なる取り組みが必要となる。

  • 更なる時間の使い方の工夫が必要。何となくごっちゃになりがちな仕事と学習のスケジュールを完全に分離することが必要。そのために毎日早朝から3時間の時間(5〜8am)は必須。足りない分を週末に補う形にしないと全くバッファのないスケジュールとなりすぐに崩壊してしまうだろう。
  • ライブ授業(Synchronous)のタイミングをそれぞれ日曜夜と月曜夜を選んだので、やはり週末の使い方が鍵になる。基本的には土曜は終日MBA授業の準備に費やし、日曜は家族との時間としたい。これまでは日曜に仕事の資料を作ったりすることもあったが、そこは切り離す必要がある。
  • カリキュラムの構成を信じること。夏学期は初めての授業ということで、事前に統計学概論の本を読んだり予習にそれなりの時間を費やしたが、それをやっているといくら時間があっても足りなくなる。夏学期の経験を糧に、カリキュラムを100%信じて予習→授業→宿題・クイズというサイクルを愚直に繰り返すことに集中したい。

 

改めて思うが、社会人にとってのMBAにおける最大のチャレンジは時間の使い方だということを痛感した。それなりのMBAでは、参加する生徒も会社ではそれなりのポジション(特に中間管理職)についているので、会社以外の時間を捻り出すのにみんな苦労していると思う。50過ぎの私にとっては完全に未知の出来事であり本当に大変だった。戦いのような日々だった。

 

日本のMBAでも同じだとは思うが、もしアメリカのOnline MBAに挑戦しようと思っている人がいれば、「時間の使い方」についてはよく考えてから決めることをお勧めする。私は日本から授業に参加していたのでほとんどの授業が日本時間の朝となる。東海岸の学校であったのでうまく会社が始まる前の時間帯で調整できたが、西海岸の学校だと授業が日本の昼前後となってしまい調整するのは大変だろう。事前に各学校の授業の時間帯を調べ、時差を加味して調整可能かどうかを検討することが重要だと考える。

あと、周りの人間の協力を得られるかどうか。私は会社の性質とポジション柄、ある程度自分で時間調整ができたが、突発的な仕事が入りやすい方や、誰かに代わってもらうのが困難な仕事に就かれている方はよく考えた方がいい。会社からの派遣であれば時間調整もしやすいだろうが、私のように自費でやっている人間にとっては大問題である。

 

さて、最初のセメスターは終わったが、すぐにまた気の抜けない日々がやってくる。でも自分で選択した道、後悔はない

50を過ぎても感じられるドキドキ、大切にしていきたい。

集中力

この1週間は公私ともに忙しくて忙しくて....

 

Synchronous(Live授業)10回のうち8回が終了、もう2回しか残っていないと思うとちょっと寂しい。とはいえ、まだQuiz1回、Group Work提出を残しており、まだまだ気が抜けない.....

 

この1週間は公私ともに事情あり非常にきつかった。コロナ禍の中、数々の社内外とのミーティング参加、お客様訪問や新幹線での出張があり、同時並行でプライベートもこなさなければならないことが山積み。そこにMBAのAsynchronous(ビデオ授業)、宿題提出、Group WorkのためのZoomミーティング数回が重なる形。ここはこれまでのプロマネとしての経験を生かし、自分のタスクを整理、中途半端な状態を排して、的確にアウトプットしていかなければならない。そもそも最低でも6時間は寝ないとダメな自分にとっては、効率良くやらないといくら時間があっても足りない事態に.....

 

基本的にMBAの勉強は朝方に集中させているが、手番が重要。

  • その日1日の作業量を見積もるために、その日何が起こるのかスケジュールを見直すことと会社関係のメールを斜め読みすることから1日をスタートさせる(もちろんその合間にコーヒーを淹れるのを忘れずに...)。全部で30分以内。それ以上時間が必要なときは何らか特別な対応が必要な時なので後に回す。大体5amに始めることが多いが、金曜だけは5amからアメリカとの電話会議があるので4amに起きるようにしている。
  • そこからはMBAの勉強、平均毎日2時間、会社のミーティングが始まるまでには終わらせる。アメリカとの仲間とのGroup WorkやSynchronousはアメリカ時間の夕方以降なので、どうしても日本の朝方対応となる。もともと朝方人間(夜は飲むかリラックスする時間)だし、朝の方が勉強には向いていると思う。どうしても仕事で疲れた1日の終わりにやる気にはなれない。ただの50過ぎのジジイという話もあるが(笑)。
  • 8am前後に朝食代わりのスムージーを作る。豆乳にバナナ、リンゴ、小松菜と青汁の素を入れてミキサーに。この1杯で午前中もたせる。
  • 大体8:30amくらいから業務開始、リモート環境ならではのweb会議が多く、空いた時間に資料作りしながら6:30pmくらいまでは仕事に集中。
  • 6:30pmからは夕食作り、東京に単身赴任してからはほぼ自炊している。買い物は週末に終わらせ、平日は作るのみ。週末に作り置きしておいた食材も生かしながら30分くらいで終わらせ、7pmからはビール片手にTV観ながら食事。
  • 10pmくらいには就寝。

 

実際には毎日このスケジュールを守り切るのは難しいが、週末数時間と合わせれば十分15-16時間の勉強時間は確保できる。

いや、待てよ。10月からは2科目だから20-24時間の勉強時間が必要なはず..... 朝の学習時間を1日3時間に増やし、残りを週末に補うという作戦しかないな。

 

重要なのは、「いかに集中して勉強し」「いかに休む時に休むか」のメリハリだ。そのためには集中力を磨くしかない。人間の集中力なんていい加減なもんで、普通は1時間も続かないはず。でも、本当に好きなことをやってる時の集中力はレベルも高いし時間も長い。要は「いかに自分のやってることを好きになるか」ということだと思う。

 

では、好きになるにはどうしたらいいのか? 常に「どんな自分になりたいか」「そのために何が必要か」を紐付けて考えることだろう。簡単なロジックなのだが、こういう整理ができていない人が多すぎる。だから「やらされ感」満載で、集中できず結果も出ない。簡単なことなのに.....

 

50過ぎのオヤジだが、昔に比べて無駄なことを削ぎ落とすのは簡単と感じるようになってきた。目的がはっきりしてきた、ということだろう。若い時は色んなことを同時並行に考え、時に泥沼にハマるのもいい。でも残り人生を意識しながら生きていく自分にはそんな時間の余裕はない。直線距離で進んでいく。

 

どうやら先週の宿題も無事クリア、High Gradeのままあと2週間。

最後まで走り抜く!

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リアル世界への適用

早くもWeek 7に突入、10回コースの纏めに向けラストスパート!

 

先週実施した2回目のQuizのGradeが帰ってきた。何とか高水準のスコアをキープできたようでホッとした。

そろそろクラスでも「なんだ、あの日本人は?」と噂されているに違いない(?) 50超えのフェローシップ親父、ナメんなよ!

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前回のQuizが初めてということもありテストのやり方も甘かったが、今回は厳格さが求められた。

Quizは最初にword or excelをダウンロードして、そこに回答を記述(そのままファイルに書き込んでも、印刷して手書きしても、iPadなどで手書き書き込みしてもOK)するのだが、今回からはダウンロードした段階から完了してファイルをアップロードするまでをZoomで録画、その動画ファイルも併せて提出する必要がある。流石に更新しているexcelの画面は不要とのことだったが、約3時間動画で自画撮りの状態、不正がないかどうかチェックするらしい。ずっとZoomで録画されていると思うとなかなか緊張するが、そういうrigorousなところは嫌いではない

昔からカンニングというものが大嫌いな性格。人の答案を見るのが嫌いだが、見られるのも嫌い。常に正々堂々とやってきたが、クラスメイトからはウザがられた経験もある。結果の全ては自分の血となり肉となるカンニングや不正で得られた知識は濁っていると思う。娘にもそこだけは言い聞かせてきた甲斐あって、彼女も人生1度もカンニングしたことがないと自負している。いいぞ、そういう自信を持つことは、今後の厳しい人生で生きていくときの糧となるはずだ。

 

さて、残る大きなイベントはQuiz一つとGroup Work。全体の40%強を占めるこの2つの出来次第で最終Gradeが決まる。特にGroup Workはなかなか手応えのある内容。

ここで書いてしまうと面白くないので提出した後にお題について書こうと思うが、基本的にはお題に対して教授が決めたグループ4名で合同で課題を完成させ、各自がZoomでプレゼンする必要がある。提出期限は8/30とまだ時間はあるが、ショボいプレゼンはしたくないのでできるだけ前倒しで作業を進める。3週間でどんな成果に辿り着けるか、乞うご期待。

 

Week 7のAsynchronous(ビデオ等での自習)の内容が急に簡単に感じた。どうやらMultiple Linear Regression(重回帰分析)の理論上のテクニックを教えるのはほぼWeek 6で終わったらしい。今週の中身はケーススタディの連続だった。

例えば、

  • 南米のとある国がアメリカに新しい果物を輸出したいと考えているが、過去に輸出した果物をAwareness(知っていたか)とBought(実際に買ったことがあるか)の統計から輸出したほうがいいかどうか判断したい
  • LAにあるFashon Retail Storeチェーンが季節製のある商品を売るときに、"Sneak Peak"(バズるのを目的としたweb等での告知販売)した時に売れた数と、そのSeasonに売れた数の統計から、どの程度売れるか予測したい
  • シカゴにあるOrange Juice Manufacturerが過去に販売した本数、1本あたりの価格、総売上金額の相関を分析、将来を予測する

などなど。全て実際の事例とデータが用意されていた。

特に最後のOrange Juiceの事例は良くできていた。この問題はそもそも本数と価格、どちらがIndependent Variableなのかを考えるところから始まる。価格が決まると本数が決まるのか、本数が決まると価格が決まるのか。なかなか奥深い。

このレクチャーでは、教授が全てを説明するのではなく、UNCのEconomicsの教授とのインタビュービデオを見ることでその内容を理解していく。経済学にとって統計学は必須要素だが、それに頼り過ぎることの弊害を経済学の教授が熱く語っていく。これはなかなか見応えがある。教授2名がそれぞれの問題点を指摘しながら煽っていく、ちょっとムッとしていくところが生々しくビデオから伝わってくる。お互い信頼する仲間でありライバルなのだろう。そういう姿を生々しく見せることで聴講者の関心をガッチリ掴み止める。なかなか巧妙だ。

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あと3週間、気を抜かずにやっていく。こういう外に出づらい状況ゆえに勉強するにはもってこいの状況だと思う。

みんな、勉強してる? 知識なんてインプットがないと枯渇するだけだと思わない?

カリキュラムの巧妙さ

Week 5からはRegression(回帰分析)の世界に突入

 

まだSimple Linear Regressionという簡単なところとはいえ、やったことない自分にとっては全然簡単じゃない。それを英語で捲し立てられるもんだから、とても厳しい。言葉だけでも、Correlation, Covariance, Coefficientと似て非なる単語の嵐で、単語を追いかけているだけで内容が頭に入ってこない。その上で、現実世界の事例で討議するもんだから、ほぼパニック状態..... これまでは50超え親父のテクニックで何とか議論にも参加しつつ爪痕を残してきたが、さすがに内容に追いついていない状態での議論参加は本当に厳しい

 

何とかやっていくためには十分な予習と復讐が欠かせない。今やっているのは、毎週の課題をこなした後に、過去のAsynchronous講義の資料を眺めみること。Week 5まで来たので、過去4週分の復習をやってからまたWeek 5の予習を行う。時間はかかるが確実に知識を吸収できている感覚がある。

学問は全てそうだが、単発で頭に入れても何も役に立たない。それぞれの知識をいかに繋ぎ合わせることができるか、それらの関連性を理解することができるか、にかかっていると思う。毎週のように感心するのが、このMBAのカリキュラム構成の良さ。自分が自主的にやっているように、Synchronous授業でも過去に遡って習ったこととその時点で習う知識の関係性を徹底的に理解させられる。逆に言えば、その関係性に腹落ちできなかったりミッシングすると、その後が厳しくなるだけ。なので、参加している人間からも過去に習ったことに関連した形の質問が多い。非常に巧妙なカリキュラムだと思う。

 

もう一つ感心するのが、難しい言葉と簡単な言葉や表現をうまく使い分けている点。時にはMBAならではの高度な内容だと思ったら、次の単元ではスキット(寸劇)で笑わせながら核心を説明したり。頭の良い人たちが真剣に寸劇しているところが微笑ましいと同時に、学ぶ側が飽きずに学習することができる。3次元のグラフ軸を腕と両足で表現する教授と、グラフの点や平面を表現するアシスタント達。ちなみに両方のスクショに登場する初老の方はUNC Kenan-Flagler MBAの名誉教授!

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そう、Synchronousの講義も毎週90分、最初から最後まで息継ぎできないくらいのスピードで進んでいき、終わった時にはグッタリするのだが、その週にやったことがきちんと頭の中に残っているのを感じることができる。充実感がある。15名限定という全員参加型のクラスで全員が同じような思いを持って終わっていることだろう。やはり百戦錬磨の教授の進め方が素晴らしいのだろう。これは絶対に他のOnline MBAやコロナでRemote授業を余儀なくされている学校には真似のできないことだと思う。

 

ここまでに宿題2つとQuiz1つが終わった。何とか高い点数を維持しているが、どこまで続けられるか?半分までこのペースで来たのだから、最後まで高い点数を維持したいものだ。まかりなりにもフェローシップをもらってしまっているわけで.....

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実は先ほど2回目のQuizの提出が終わった。3時間のテストだったが約30問でほぼ3時間使い果たした感じ。

その結果はまた次回に......

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Halfway...

MBA初クラスももう半分が終わってしまった....

 

あっという間の5週間。毎週ついていくのに必死、難易度も日に日にアップしているけど、不思議と違和感はない

初めての統計学、それも英語の環境、50過ぎのおじさんには苦戦すること必至と思っていたが、この5週間で学んだことは体系的に覚えていて腹おちできている。やはり考え抜かれたOnline MBAカリキュラムなのだろう。

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事前学習:

予習に相当するAsynchronous(ビデオ学習)、読み物、練習問題、毎週提示されるお題(例えば「Correlationで表すことができる現実世界での2つのVariableの例を挙げ、考えを述べよ」とか)などの事前学習の中身もよく考えられている。特にAsynchronousの内容は毎回10〜12項目に分かれ、さらにそれらが複数のビデオ、練習問題などに細分化され、順番通りにやっていると頭にスーッと入ってくる。

自分の性格もあるのだが、わからないことをわからないままに終わらせるのが嫌なので、出来る限り調べ物をしたり、前を振り返りながら進めていくので、毎週たっぷり8時間くらいは事前学習に費やしていると思う。

 

Live Session:

毎週90分間、定刻に始まり定刻に終わる。定刻にオンラインに入っていないと自動的に欠席とみなされるので、ほぼ全員開始時間には戦闘モード。前週の振り返りと当週の概要から始まり、読み物の中身についての議論、練習問題の解説などを経て理論的な説明とその意味を参加者全員でディスカッション。そんな流れが繰り返される。

今週はSimple Linear Regressionだったが、様々な現実世界の事例を使った実験、議論は楽しかった。実は教授からの問いかけに自信を持って答えた回答がある視点を見逃していたために間違いだったのだが、周りの参加者は「GoNinersが言ったaaaの点には賛成だが、bbbの視点が抜けていると思う。みんな、どう思う?」と問いかけ、そこからさらに「確かにそういう見方もあるけど、cccという考え方はどうかな?あんまり自信ないんだけど...」「確かにそのvariablesをコントロールするのは現実的じゃない。Andrea(仮名)、確かマーケティングやってると記憶してるけど、こんな時ってどうdecisionするんだろう」という感じ。某有名デパートのマーケティング担当役員の前歴を持つ教授も楽しそうに議論を聞きながら、時々的確なコメントや誘導尋問してくる。

 

Quiz:

10回講義の中で4回Quiz(試験)が行われる。オンラインならではの実施方法で、オンラインサイトで問題をダウンロード(Excel or Wordを選択)するところで時計が動き始め、そのファイルに手書きもしくはシステムで回答を書き込んだ上でアップロードする。さらに、ある問題に対し回答をZoomの録画機能を使ってプレゼンを作り、それもアップロードした段階で時計が止まる。ここまで3時間の回答期限。

記述だけでは終わらず、口述内容も問われるのは結構辛い。それも時間制限があるので何度も録り直しするわけにもいかず焦る。

 

補習:

任意参加なのだが、当週の中身につき補習が実施される。リアル参加でもいいし、録画もされるので後でキャッチアップしてもいい。その週に出された宿題やQuizの内容にも触れるのでみんな参加しているようだ。自分は仕事の関係でまだ一度もリアル参加できてないが、そろそろ内容の難易度も上がってきたので補修受けないと厳しいか.....

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内容といい順序といい良く出来ている。何よりもオンライン環境で教えることに慣れている教授が素晴らしい。コロナ禍で世界中で授業のオンライン化が行われているが、やはりオンラインで何年もやってきている先生には敵わないだろう。オンラインにはオンラインの良さと難しさがある。それを理解しないと、オンサイトでの授業の代替にはならないのではないか? とある日本の大学の講義内容を聞いたが、オンラインでの講義は20分程度であとは「課題やっといて」というスタイルが多いらしい。これでは授業の意味がないのでは??

 

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ところで、既に宿題2回、Quiz1回が実施され、宿題は100/100、Quizは94/100を取ることができた。

Quizで間違えたのは、"at least 100 succeses"をなぜが"less than 100 successes"を読んでしまったこと。時間に追われているとそういうケアレスミスが発生する。英語が母国語でないこともあるが、自分の注意力の無さに落ち込む..... ちなみにこのQuiz#1の結果はこんな感じだったらしい。平均は超えているし、まあ1回目としては上出来か??

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本科目の後半には、過去データを収集、分析して、ある数値を推定するというグループワークが始まる。過去の統計データなどは提供されるが、そこに更にデータや視点を付加してロジックを組み上げ、習った統計学のテクニックを適用していく必要がある。

オンラインという環境でのグループワーク、どうなるのだろうか?

それもまた新たなチャレンジ、ワクワクが止まらない!!