50代からのMBA in USA

50代になって急にMBA取ろうと思って動き出したオジサンのブログ。卒業まで続けます?(続けたいな〜)

最初のセメスターが終わった...

密度の濃い10週間だった.....

 

オンラインとはいえ、30年ぶりの大学レベルの講義。MBAに胸躍らせる若い仲間との授業は刺激的だった。

ありがたいことに、Quiz 3回、Homework 5回、Group ProjectともそれなりのQualityで乗り越えることができた。まだ最終Gradeが確定していないが、Gradeではなく学んだ内容やそれを実社会にどう紐づけられるか、の方が大事だと思う。また、その過程で感じたワクワク感やドキドキ感は投資した時間やお金が無駄じゃなかったことを裏付けてくれる。

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この10週間で思ったことをまとめてみる。

  • MBAの必修コースの授業だけに基礎的な内容が多いが、ケーススタディや実社会の中での適用についての議論は価値がある
  • 16名限定の授業だが、2−3週間経つとできる生徒とできない生徒(=多分ついてこれてないんだなーと感じる生徒)に分かれてくるし、教授も明らかにそれを分かって授業を進めるようになる。
  • カリキュラムが優れているので、予習(Asynchronousや課題Reading)→授業(Synchronous)→Homework / Quizのサイクルを毎週繰り返していれば、自ずから知識がついてくる感じがした。
  • 統計学のど素人が10週間でここまでこれたのはカリキュラムが優れていたから。
  • やはり教授によってムラがあるらしい。最終週は直前で担当教授が出れなくなり、別のコマを持っている教授が代替したのだが全く面白くなかったし、的を得ないコメントが多かった。きっと頭のいい教授なんだろうけど、それを教えるのがあまりうまくないと言うか....
  • 4人で組んでGroup Workをやったのだが、正直レベルはマチマチだった。例えばLinear Regressionモデルを作る際のVariableを探すのにはある種のCreativityや閃きのようなものが必要だと思ったが、そのレベルで話せる人間がいなかったのが残念。意外と理論の世界を出れない若い人が多いのか??
  • 英語力の欠如を感じた。専門用語が溢れる会話に飛び込むのは簡単なことじゃないと改めて実感。30年の社会人経験からのPoint of Viewを示したり、ややマウント取り系のコメントで場を仕切ったこともあったが、本質的ではない。やはり更に英語力を伸ばして、互角に議論できなければ....

 

9月末開講の秋学期からは2科目の履修となる。1科目でこれだけ大変だったので、2科目になると更なる取り組みが必要となる。

  • 更なる時間の使い方の工夫が必要。何となくごっちゃになりがちな仕事と学習のスケジュールを完全に分離することが必要。そのために毎日早朝から3時間の時間(5〜8am)は必須。足りない分を週末に補う形にしないと全くバッファのないスケジュールとなりすぐに崩壊してしまうだろう。
  • ライブ授業(Synchronous)のタイミングをそれぞれ日曜夜と月曜夜を選んだので、やはり週末の使い方が鍵になる。基本的には土曜は終日MBA授業の準備に費やし、日曜は家族との時間としたい。これまでは日曜に仕事の資料を作ったりすることもあったが、そこは切り離す必要がある。
  • カリキュラムの構成を信じること。夏学期は初めての授業ということで、事前に統計学概論の本を読んだり予習にそれなりの時間を費やしたが、それをやっているといくら時間があっても足りなくなる。夏学期の経験を糧に、カリキュラムを100%信じて予習→授業→宿題・クイズというサイクルを愚直に繰り返すことに集中したい。

 

改めて思うが、社会人にとってのMBAにおける最大のチャレンジは時間の使い方だということを痛感した。それなりのMBAでは、参加する生徒も会社ではそれなりのポジション(特に中間管理職)についているので、会社以外の時間を捻り出すのにみんな苦労していると思う。50過ぎの私にとっては完全に未知の出来事であり本当に大変だった。戦いのような日々だった。

 

日本のMBAでも同じだとは思うが、もしアメリカのOnline MBAに挑戦しようと思っている人がいれば、「時間の使い方」についてはよく考えてから決めることをお勧めする。私は日本から授業に参加していたのでほとんどの授業が日本時間の朝となる。東海岸の学校であったのでうまく会社が始まる前の時間帯で調整できたが、西海岸の学校だと授業が日本の昼前後となってしまい調整するのは大変だろう。事前に各学校の授業の時間帯を調べ、時差を加味して調整可能かどうかを検討することが重要だと考える。

あと、周りの人間の協力を得られるかどうか。私は会社の性質とポジション柄、ある程度自分で時間調整ができたが、突発的な仕事が入りやすい方や、誰かに代わってもらうのが困難な仕事に就かれている方はよく考えた方がいい。会社からの派遣であれば時間調整もしやすいだろうが、私のように自費でやっている人間にとっては大問題である。

 

さて、最初のセメスターは終わったが、すぐにまた気の抜けない日々がやってくる。でも自分で選択した道、後悔はない

50を過ぎても感じられるドキドキ、大切にしていきたい。