50代からのMBA in USA

50代になって急にMBA取ろうと思って動き出したオジサンのブログ。卒業まで続けます?(続けたいな〜)

カリキュラム

最初のSemesterの履修登録

 

UNC@MBAは平均24ヶ月(8 Semester)でスケジュールが組まれているが、最短18ヶ月〜最長36ヶ月まで調整可能だ。

24ヶ月ベースだと2科目/Semesterの計算になるが、最初からそのペースでやっていけるか正直自信がない....

各科目毎の時間配分はこんな感じで、計10〜12時間/週/科目の学習時間が必要らしい。

  • 週1回のSynchronous Session(90分;平日夜にZoomで)
  • Asynchronous Session受講(適宜ビデオベース)
  • Group Work(適宜; Zoomを使って)
  • 宿題(適宜;論文やケーススタディの読み込み)

 

さて、最初のSemesterから標準ペースの2科目にするか、まずは1科目で様子を見るか?

 

結局1科目だけの履修にした。いきなりコケるわけにもいかないし、オンライン学習という初めての世界で自分のペースを掴むまでは。

次のSemesterからは2科目ペースにのせるつもり。

多分、同じようなことを考える人向けのモデルカリキュラムも用意されていたので、これが今後のスケジュールとなる。

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最初の授業はAnalytical Tools for Decision Making、統計学関係。

実は学生時代に統計学を勉強したことがない。今から必死にキャッチアップするしか.....

 

このペースで進んでいければ、卒業は2022年9月の予定。

仕事、家庭、MBAを両立できるか? 戦いは今月末から始まる....

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オンライン教育

なぜOnline MBAを選んだのか?

 

答えから言えば「働きながら学ぶのにOnlineが最適だと判断したから」である。

 

できることなら学校に行ってF2Fで学びたかったし、最初はそういうつもりであった。実は2年前に週末開講のExecutive MBA (EMBA)をいくつか選び出し、実際にAdmission Offerをもらうところまで行ったことがある。

しかし、日本にいる親が病気で倒れたこと、自分の仕事が日米間、米国内での頻繁な移動を伴うこと、キャリアアップのために会社を変えたことで、例え隔週の週末だけであったとしてもスケジュールをコントロールすることが極めて厳しくなってしまい、最終的に断念せざるを得なくなったという経験をした。

 

今回はそういう意味で再挑戦である。会社派遣などで仕事から離れることが許されていればまだしも、あくまで自己実現のためのMBA挑戦であり、そのために仕事を犠牲にするわけにもいかない。両立しなければ意味がないのだ。

もちろん、今でも学校に行って授業に出て、休み時間や食事の時に学友たちと話すことで親交を深めたり刺激を受けたりしたい。1960年代生まれのオジさんにとって、人間関係構築はF2F以外に想像できない部分がある。SNSをやらないわけではないが、友達作りの起点はやはりリアルな関係であり、SNSは補助でしかない。

 

ところが、21世紀に入ってからの世界ではこれまでの常識では考えられなかったようなことが頻繁に起こっている。

こうなってくると、世の中はできるだけ人との接触を避けるように行動するだろうし、教育機関もそういう対応をせざるを得ないはず。現に日本の大学でもオンライン化対応の度合いで相当差が出ているように思えるし、今後はオンライン化が学校を選ぶ一つの指標になりうるのではないか。

 

教育を受ける対象によってオンライン化対応も異なってくるのではないか。

 

初期教育(高校まで)

人格形成や社会への適用などを身につけるための初期の教育(例えば高校くらいまで)はやはりF2Fが主流となるだろうし、そうでないといけないと思う。人間とのリアルな接点から学ぶことは大きく、避けて通るべきではない、と考える。

一方で、いじめ、差別、ネグレクトなど、リアルな接点で嫌な思いをしてドロップアウトした学生たちの受け皿として、オンライン教育が機能するはずである。私自身は「オンラインありき」には反対だが、「オンライン」というオプションを用意していくことには大きな意義があると思っている。

 

専門教育(大学、大学院)

大学教育以降はオンライン中心でもいいのではないか?

法律上でも18歳を過ぎれば大人の仲間入りをするわけだし(参政権など)、自分で教育を受ける手段を選択しても良いと思う。部・サークル活動など必要に応じてオンサイトでの活動をしてもいいし、授業はオンラインでもある程度のことは可能だと思う。

カリキュラムをオンライン中心に移行、自宅やリモート場所からのアクセスを可能にし、どうしてもリアル接点が必要な部分だけをキャンパスでの活動とすれば良い。学生たちのデジタルリタラシーは我々オジさんには想像できないくらい高いだろうし、寧ろNew Normalとして定着しやすいのではないか。

 

リカレント教育(社会人)

オンライン教育が最も可能性があるのが「社会人に対してのリカレント教育」だ。

自分もそうであるが、仕事を続けながら勉強するのは大変なことである。金銭的な部分もさることながら、時間の確保という部分が一番の問題だろう。

オンライン教育の場では、そもそも通学のための時間が要らない。Synchronous(リアルタイム)セッションでは決まった時間で拘束されるものの、それを補完するAsyncronousセッション(ビデオ、テキストベース)では空いている時間を使えば良いので、例えば仕事の移動中や昼食の時間を充当することもできる。ワークライフバランスの実現のための有効な手段だ。

オンライン化が進み、リカレント教育を受ける社会人が増えれば、一人当たりコストも下がり相対的に授業料も下がってくるだろう。授業の作り込みやプレゼンのやり方など、慣れてくれば質も上がってくるに違いない。

それでも、リアル接点の場がなくなることはない。例えば生物学、薬学、医学研究におけるリサーチなど、物理的な環境を必要とする学問、それ以外であっても時には人と人が触れ合う場がゼロというのはあまりに寂しすぎる。実際に、私が通うことになっているMBA@UNCでは、最低2回のオンサイト(Summitと呼ばれる3日間のセッションで、Chapel Hillもしくは海外主要都市で開催)参加が必須となっている。そういう場を通したリアルな人間同士の関わり合い、ネットワーキングは必要だと考える。

 

企業や教育機関も結果的にPandemicな状況が教育のオンライン化でのビジネスチャンスを体感することができたのではないか。

 

私自身はCOVID-19のようなPandemicが起こることまで想定はしていなかったが、結果的にOnline MBAを選択したことは正しかったと思う。仕事との両立を実現するという観点だけでなく、オンライン教育の可能性を実体験として感じることができるのだから。

このブログでもそういう実体験を誰かと共有できれば、という思いで続けていきたい。

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Fellowship

UNCを選んだもう一つの理由とは?

 

4/22にAdmission Offerを貰い翌日には受諾した後、今後のプロセスがどうなるのか情報を待っていると2日後に一つのメールが。

Dear GoNiners,

 

It is my pleasure to inform you that the UNC Kenan-Flagler Business School has awarded you a MBA@UNC Program Fellowship.

The UNC Kenan-Flagler Business School is consistently ranked among the best business schools in the world, and we pride ourselves on offering a unique online program that offers flexibility without sacrificing world-class faculty or integral networking. Here at the business school we value excellence, leadership, integrity, community, and teamwork, and we are thrilled that your values align with our own.

 

Below you will find the details of your fellowship:

  • MBA@UNC Program Fellowship: $30,000 award that will be distributed to your student account over the course of your program on a pro-rated, per credit basis while enrolled in the MBA@UNC degree program.

 

If you have any questions regarding this fellowship, please feel free to contact me directly. 

Congratulations on the award and welcome to MBA@UNC!

Most Sincerely,

 

早速UNC MBAサイトを調べてみるとこんな記述が。

Fellowships
MBA@UNC awards a limited number of partial-tuition fellowships to admitted applicants who have demonstrated excellence in many areas of their applications. No additional application is required for fellowship consideration; every applicant is automatically considered for fellowships. The number of fellowships granted and the monetary award amounts may vary each year.

 

Wow 別に自分で申請したわけではないが、余程気に入ってくれたのだと。

想像してみると、学校としてはこんなことを考えたのではないか?

  • 30年近いワークキャリアがバラエティに富んでいた点 →授業自体や他の生徒たちに様々な視点やオジさんの知恵を与えてくれそう
  • IT業界が長いこと →場所柄や学校的にあまりIT系人材がいないのでは?(例えば西海岸に比べて)
  • 既にある程度のポジションにいること →逆に他のMBA取得者の就職先の一つになりうると打算?
  • 日本人であること →UNC@MBAとして日本人を取り込みたい意図あり?(フルタイムMBAには毎年5〜8名くらいが入学しているようだが、オンラインMBAには殆どいなかったのでは?)
  • 50代になってからの挑戦に対するリスペクト →アメリカってそういう部分をリスペクトする文化があるのでは?
  • Executive向けのリカレント教育としてUNC@MBAマーケティング →新規ニーズの掘り起こしのための広告塔
  • July 2020コースの締め切りギリギリの出願だったため、割り当てFellowship予算消化の必要性 →厳格な予実管理があるのでは?  などなど....

 

どんな理由であれ、頼んでもいなかった学費補助をしてくれるというのだから、有り難く戴く。

勿論、通常以上の期待があるので簡単にドロップするわけにはいかないし、それなりのバリューも出さなければならない。

そういうプレッシャーも寧ろ力に変えてやっていきたい

 

学生の大半は企業からの派遣で来て、クラスでもトップの成績を収めようと前のめりにガツガツやってくるに違いない。

こちらは個人払いの50過ぎのオジサン、同じ土俵で勝負してもしょうがない。

彼らにはできないであろう、現場でのリアルな体験・経験を語っていく。数え切れないくらいの失敗も恥ずかしげもなく披露する。

その結果、自分では想像もしていなかった考え方や示唆に触れられるであろう。

 

UNC@MBAの最初の授業は6/29、久々にドキドキとワクワクが止まらない。

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UNCを選んだ理由

なぜUNCを選んだのか?

UNC; University of North Carolinaについては「とても古い学校」「あのMichael Jordanの出身校」「バスケが強い」くらいしか印象がなかった。

アメリカの大学と言えば、やはりIvy LeagueやStanford, MITのようなエリートスクール、UCLA, UC-Berkeleyに代表されるUCスクール、Chicago, Northwestern, Duke, Notre Dameなどの有名校、俗に言う“US Top Schools"のイメージが強いかと思う。

いろんな括りがあるが、その一つに“Public Ivy“という呼び方がある。

パブリックアイビーとは、アメリカ合衆国の名門州立大学群の通称です。最難関で世界最高の教育レベルを誇る、名門私立大学群8校「アイビーリーグ」が元になっています。アイビーリーグの州立大学版が、パブリックアイビーと考えてみてください。

なお名門州立大学とされる公立大学は、厳密には決まっていません。著名な大学関係ジャーナリスト・有名大学京職員・大学受験情報を提供する企業や、黒人の大学進学を奨励する雑誌などが独自の観点と目的において「高い評価」をしたものを、パブリックアイビーとして発表しています。

そのためパブリックアイビーのリストは8校であったり、31校であったりとさまざまです。ただ、どのリストにおいても「入学競争率・教育レベル・学生の質などが高い公立大学」のみが選ばれています。

パブリックアイビーとして多くの人に知られているのは、「モルのリスト」「グリーンズガイドのリスト」に記述されている州立大学です。どちらも学術的な比較検証が行われたリストとなります。

Source: https://chiik.jp/articles/ZXwPy

Richard MollさんというYale UniversityのAdmission Officerだった人が1985年に発表したPublic Ivyの一覧 (Moll's List)は以下の通り。

  • College of William & Mary (Williamsburg, Virginia)
  • Miami University (Oxford, Ohio)
  • University of California (Mercedを除く9キャンパス)
  • University of Michigan (Ann Arbor)
  • University of North Carolina at Chapel Hill
  • University of Texas at Austin
  • University of Vermont (Burlington)
  • University of Virginia (Charlottesville)

この中でも、UNC Chapel Hillはアメリカで一番古い公立大学(!!)でUS大学ランキング30位以内の名門校だ。Tar Heelsの愛称でNCAA Division Iの名門チームとして愛されている。バスケの他にも、野球、フィールドホッケーラクロス、テニスなどでも強豪校とのこと。(筆者の大好きなアメリカンフットボールの成績がイマイチなのは残念だが....)

 

さて、UNC Chapel HillのBusiness Schoolは、慈善家のMary Lily Kenan Flaglerとその夫Henry Morrison Flagler(Standard Oilの創始者)の功績を讃え1991年にUNC Kenan-Flagler Business Schoolと改称された。Business SchoolはUndergraduate(大学)でUS Top 10に入る名門であり、MBA(Graduate;大学院)でも上位にランキングされている。

Worldwide MBA

U.S. MBA

 

Full-Time MBA(全日制), Evening MBA(夜間), Weekend Executive MBA(週末)というOnsiteでのコースに加え、MBA@UNCと呼ばれるOnline MBAという完全リモートでのコースが提供されている。どのコースを卒業しても同じ学位Master of Buisiness Administrationが与えられる

 

筆者は迷わずMBA@UNC Online MBAを選択した。その理由を列挙してみたい。

  • USNews Online MBAランキングで1位、その他メディアのランキングでもTop 5に入る →どうせやるなら名の通った学校がいいと単純な考え....
  • 最短18ヶ月、最長36ヶ月(平均は24ヶ月)の期限の中で、個人の事情に合わせた受講スケジュール(事情があれば学期全体を休んでしまうことも可能)を選択しやすい →筆者は仕事量に波があるため、フレキシブルに期間や受講科目数を変えることができるのはありがたい
  • 1年で4 Semester(学期;春夏秋冬)制で、平均して各Semesterで2コマづつ、各10セッション(90分/セッション)+終了テストという構成でわかりやすい
  • 各科目毎に複数の日程・時間枠(月〜木or土の7pmと9pmスタート)でのSynchronous Session(リアルタイム授業)が用意されており、UNCのあるEastern Time Zoneじゃない場所からも入りやすい →時間帯が日本からでもアメリカのどこからでも参加しやすい
  • 1 sessionで15名Maxゆえ、議論に参加できる可能性も高い(というか強制的に参加せざるを得ない環境) →オンラインであっても、議論参加が苦手な日本人にそういう環境が強制されるのはありがたい(死なないことを祈るが....)
  • 最初の1年間でCore(必須)科目を終了させ、後半の1年はElective(選択)科目から自分の目的に合わせ選択、Concentration(専攻)を選んでその中で選択しても良いし、必要単位数さえ取ればConcentration問わず好きな科目を選ぶこともできる →1年かけて魅力的な選択科目を選んで自由に選択できる
  • Online MBAの中でも授業料は高いが、何年もOnlineコースを運営してきた実績(2Uという大学のオンライン教育に特化したプロバイダーを最大限に利用しているために授業料も高いと言われている)と少人数型セッションを実現してくれているので十分なリターンが期待できる →自分なりに考える有形・無形のROIが実現できると判断
  • 35,000人を超えるAlmuni Networkを擁する →実際に起業するとき、もしくは起業しなかったとしても、アメリカ中に共通のバックグラウンドを持つ仲間がいるのは心強い

 

もう一つ合格をもらったPenn Stateも非常に魅力(学費は2/3、asynchronous型なのでスケジュール調整しやすい、など)であったが、すべての授業がasynchronous(リアルタイムじゃない)なので議論参加型ではないこと、学生の社会経験年数がUNCに比べ少ないこと(20歳後半が多い)こともあり、最終的にUNCを選択した。

 

実はもう一つUNCを選んだ決定的な理由があるが、それはまた次回に....

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私のバックグラウンド

なぜUNC Chapel Hillに決めたのか?を語る前に、私がどういうバックグラウンドなのかを知ってもらいたい。

 

  • 大手IT系企業の勤務、5年前から執行役員レベル
  • 日本の会社に勤めているが、約30年の会社生活のうち20年は駐在 / Local Hireとしてアメリカで生活
  • 英語はまあまあできる方、TOEFLは1回だけ受けてiBT 90(予習なし)
  • GMATは勉強してみようかと参考書は買ったものの、時間かけてまでスコア取るのは無駄だと見切り
  • 妻と子供1名、父のMBA開始のタイミングで大学進学

 

これだけ見ると「何で今更?」と思う人もいるかもしれない。私に言わせれば「何で今やらない?」である。

 

普通に生きればあと25〜30年は生きていくことになるのだろう。

 

このまま会社勤めを続け60歳で引退、趣味と妻との散歩だけで残りの15〜20年を過ごしていくのはあまりに想像がつかない。少なくとも70歳までは何らかの形で働いていたい、世の中にインパクトを与え続けたいし、未来を担う世代に対し何か残したいと思う。60歳過ぎてからサラリーマンを続ける気はない。

そう考えると「会社退職から20年生きていくだけの経済力確保」と「10年間働いていける場所として起業」の両方を実現しなければならない。

 

一方、この20年間で我々は様々なことを学んできた。

  • COVID-19のようなPandemicは世界中の全ての活動を一瞬にして停止させるほどの威力を持つ
  • いつまた大地震や火山噴火が起こってもおかしくない
  • 地球温暖化の影響による大雨は世界のサプライチェーンを崩壊し、多くの命を失うことができる
  • これらの人的以外(地球温暖化は人的か?)の理由によって、企業なんてものは一瞬で吹っ飛ぶ

 

何が起こってもおかしくない、何も保証されないこの世の中で何もアクションしなくていいのか??

 

MBAが全ての答えを出してくれるとは思わないが、少なくとも自分が持っていない知識や人脈、自分とは違う考え方、自分が思いもしなかった方向性を与えてくれると信じている。

同じタイミングで大学進学する娘に、50歳過ぎても勉強しようとしている父の背中を見せてやりたいという気持ちがないでもない。

 

 

今日は母の日、ブログはこの辺までにして家族サービスに勤しもう.....

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Admission Process

さて、Application Packageを出した結果は??

 

結局絞った2校(Penn State, UNC Chapel Hill)でどんなプロセスを経たか、時系列で整理してみる。

 

January 2020

前年に転職したばかりでまだ慣れてもいない感じがあったが、そのことばかり考えていると埋もれてしまうのではという危機感。寧ろMBAとの2足のワラジでやっていくことが仕事にもプライベートにも刺激となるのでは?と考え始める。具体的にAdmission Roundが始まる時期でもあり、各校のリサーチ開始。同時にTranscript(成績証明書)、Grad Certificate(卒業証明書)の英語版を数部入手しておいた。合わせて、日本のGradingをベースとしたGPA計算表をエクセルで作成(どうせ提出後に再計算されるとは思ったが、計算間違いとかされたら嫌なのでこっちから計算結果を提出できるように準備)。

 

February 2020

仕事の方はまだリズムが掴めない感じはあるものの、方向感は見えてきた。次はMBA出願先の選定、前々回のブログに書いたような基準で5つまで絞り込む。

MBAの選び方 - 50代からのMBA in USA

基本は各校のwebサイト、USNewsやForbes / Financial Times / The Economist / Poets & QuantsなどのMBA Rankingサイトで情報収集。30校くらい見ていると何となく各校の特徴が見えてくる。カリキュラムの作り方とか、Onlineに力を入れているか否かとか、どの辺り(年齢層、実務経験年数)の人間を求めているかとか。ちなみにPoets & Quantsのランキングには各媒体のランキングも載っているので比較しやすい

 

各校に対し資料請求も忘れずに。資料請求するとほぼ確実にAdmission Counselorからメールか電話で連絡が来る。Tufts Univからは資料請求した1時間後に電話が来てビビった。

 

前回のブログ(出願にあたって - 50代からのMBA in USA)の通り、絞った2校(Penn StateとUNC Chapel Hill)に対しアプローチを開始。ここからは学校別の時系列で。

 

Penn State

  • 3/15: Admission Counselorと1時間ほど会話、学校の特徴、カリキュラムの内容、Admission Processなどにつき根掘り葉掘り質問。非常に好印象。特に全てasynchronous(非同期;Liveじゃない)で授業が行われるので仕事との両立がしやすいと期待。一方であまりに個人のペースで進んでいくことに対し一抹の不安も.....
  • 3/20: emailにてGMAT Waiverの申請。Penn Stateに興味があること、GMAT Waiverの基準を満たしていることを客観的にメールに纏め送付。念のためにTOEFLスコア提出の必要有無も確認。3日後にWaiver許可の返信あり、TOEFLも免除するとのこと。
  • 3/26: GMAT Waiver許可を受け、Penn State出願を決める。仕事の合間を縫ってPenn State向けにEssayをカスタマイズ、Recommendation Letter2通の依頼メールの送付(Recommendation Letter自体は学校から直接送られるweb link先に直接記述する方式)、必要な書類やApplication Formの最終確認をした上で提出完了。
  • 3/27: 早くもRecommendation Letter1通が提出される。すぐさまお礼のメールを送付。
  • 4/3: もう1通のRecommendation Letterが未提出なので、再度依頼プッシュのメールを送付。どうやらQuarter-Endで忙しかったらしく、数日以内に完了してくれる旨約束を取り付ける。
  • 4/7: もう1通のRecommendation Letterも提出完了。これで全ての出願条件をクリア。お礼のメール送付。
  • 4/13: Penn Stateからemailで合格通知が送付。後に聞いたところ「Interviewするまでもなくぜひ来てもらいたいと判断した」とのこと。それなりに準備した甲斐があった。ただもう1校の合格待ちだった関係で一旦保留。

 

UNC Chapel Hill

  • 3/27: Penn Stateの出願を終えたので、今度はUNCの準備。Admission Portalに登録、これにより出願の意思が認められたようですぐさまAdmission Counselorからメールが来て、一度話したいとのこと。
  • 3/31: Admission Counselorと1時間ほど会話。同じく学校の特徴、カリキュラムの内容、Admission Processなどにつき質問。特にsynchronous(Live)セッションを続けられるかどうか、同じような年齢層の受講者がいるかどうかなど細かく質問。Live Sessionは週末含む複数の時間帯から選択可能であること、基本は24ヶ月での卒業だが最長36ヶ月まで延長可能であること(仕事に応じて1 Semester丸々休みにすることも可能)、現在いる学生の最高齢は62歳(!)であることなど聞き勇気づけられ、UNCにも出願することを決定。July2020スタートのコースの締め切りが4/20に迫っていたため、ちょっと焦る。
  • 4/7: 仕事の合間にApplication Packageの準備。Essayのカスタマイズ、Application Formの記入などを終える。職務経歴の入力項目が結構細かく設定されていたためにそれなりの手間と時間を要した。Application提出しようとした直前に「4/14に実施されるAdmission Webinarに参加するとAdmission Fee $150が免除される」と聞き一旦保留。
  • 4/14: Admission Webinarに参加。特に新情報はなかったものの、他の候補者たちが我も我もと質問するのを唖然として見ていた。日本人にはないアピールだと実感。
  • 4/15: Application Package提出完了。その日のうちにメールが届きInterview日程を設定。
  • 4/20: Admission Counselorと1時間のInterview。あくまで中立のInterviewerがアサインされ、Application Packageを一切読まず、Resumeだけが与えられている状況からの質疑応答。職務経験を一通り質問された後「自分のキャリアの中で一番大変だった経験とその時の対処と学んだことは?」「リーダーとして一番尊敬している人間とその理由は?」「自分のリーダーシップスタイルを説明してほしい」などの質問に対応、ほぼ想定通りの質問ばかりで特に問題なく終了。できるだけ自分の経験とそこからの学び(失敗談含め)をリンクさせて答えるようにした点がうまくいったのでは?
  • 4/22: Interview後2〜3週間で合否連絡すると聞かされていたものの、Interviewの時に「Penn Stateに待ってもらっているのでできるだけ早く結果を聞かせてもらえると有り難い」と伝えていたところ、何と翌々日に合格の連絡が!理由を聞いてみると「Application Package, Interviewの内容にケチの付けようがなく、Admission Boardも即OKを出した」とのこと。
  • 4/23: UNCのAdmission Offerを受諾すると同時に、Penn StateのAdmission Counselorに断りのメールを送付。どこで誰と再会するか分からないので、こういう時はきちんと対応しておくことが大事と心得。

 

ということで、UNC Chapel Hill Online MBAに決定!!

 

続きは次回に..........

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出願にあたって

さあ、出願するにあたってやらなければならないことは?

 

大抵のMBAで要求されるのは以下の提出物。これを揃えるのが一苦労。

 

  • WebでのApplicationとApplication Fee:基本情報を記述、願書提出料として$50-100くらいの支払いが必要
  • Professional Resume:職務経歴書、意外と重要(だと思う)
  • Transcript:オジさんでも大学時代の成績証明書が要求される、GPAで評価
  • GMAT等のテストスコア:Waiver申請が認められれば免除
  • TOEFL等の英語テストスコア:最低点が設定されている場合が多い
  • Recommendations:職場の上司、友人、クライアント、先生など自分をよく知る人物からの推薦状で、大抵2-3名、最低でも1名は直属の上司からというケースが多い
  • Essay:俗に言う小論文、学校によってお題の数、書かなければならない量も違う
  • Interview:Admission Counselorとの面接(1時間くらい)が必要なケースがほとんど

 

この中で一番時間がかかるのが、GMATとTOEFLだと思われる。日本から会社派遣などで来る留学生はAGOSとかで2年計画で準備するらしいが、オジさんにはそんな体力も忍耐力もなし、現在の自分でなんとかなる選択肢の中で自分の願いを最大化したい。

 

ってことで、以下の手順で準備を進めと同時に出願校を絞って行った。

 

1. Resumeの整備

最初にやったのが職務経歴書の再整備。どこのMBAでも必ず必要な書類。転職のチャンスを考えて年に1回くらいは更新していたが、改めて見直し、加筆した。特に「MBA向けのレジメは多くても2枚以内」「リーダーシップロールを強調、管理した部下の数を明記」「できるだけ定量的な数字(売上、利益、前年比など)で成果を表現」する点に気を付けた。この作業の良いところは、

  • 自分が本当に自信を持ってやってきたこと、自分の強みを棚卸 →アピールポイント、なぜそのMBAが自分を必要とするのか?
  • 自分に足りない点を洗い出し MBAで学びたい点をピックアップ
  • 将来どんな道に進んでいくのか →実現したいキャリアを考える

を考える良いステップになるということ。

いくつかの学校に合格理由を聞くと「あなたのこれまでのキャリアにおける実績に惹かれた」という答えが多かった。ある学校では「正直あなたの学業成績はどうでもいい、テストができるだけの人間には全く興味がない」と言われた通り、年齢が上の人間に対しては特にResume上に表現されたビジネス実績が一番重要なんだと感じた。そう考えるとMBA出願は転職プロセスと同じってことなんだ。

 

2. 最終的に出願する学校の決定

前回も書いたが、さすがに5校への出願は大変(Recommendation Letterの手配とか、学校指定内容でのEssay書きなど)なので最終的に2〜3校に絞ることにした。

  • 最後まで続けるために無理のないスケジュールが実現できる学校 ✖️Cornell(本校に行く必要はないが、アメリカ国内外の指定された都市のオフィスからのリモートセッション参加が必須)
  • GMAT, TOEFLを要求されない学校 ✖️USC(最低点がそれほど高くないが、スコア提出必須。GMATは25年以上のキャリアがあれば免除で、現在はCOVID-19関連で全員免除されている)
  • Synchronous Sessionが週末にスケジュール可能な学校 ✖️Syracuse(基本は平日夜のみ)

 

最終的にPenn StateとUNC - Chapel Hillの2校に絞った。

 

3. Essayの準備

どちらの学校も似ているテーマだったため、まずは共通の文章を用意してからそれらを各学校向けにカスタマイズすることに決定。きっとAGOSとかに行けば色々アドバイス、添削してくれるんだろうが、お決まりの体裁や内容になるのは嫌。それなりの英語力はあるので、あまり考えすぎずに思いついたままに英語で書いてみることに。基本的には20〜30代の応募者には経験できないこと、MBAに提供できない価値を前面に押し出し差別化するのが良いと思う。

  • 短期・長期のゴール:まあ50代過ぎてからMBAに行くわけだから、それなりにゴールありきで考えてきた。短期的には「これまで現場で身につけてきた経験や知識をアカデミックな知識として整理し直したい」と思ったこと、長期的には「7〜8年後にRetireした時に起業する準備を進めたい、そのための知識を身につけたい、人的ネットワークを手に入れたい」という骨子
  • 自分のリーダーシップスタイル:30年近い実務経験があるので、その中でも一番大変だったプロジェクトでのリカバリ経験とリーダーとして学んだこと(Lessons Learned)をストーリーにした。入りたい大学が求める資質などのキーワードなどを散りばめるという「仕掛け」も
  • なぜ学校が自分を求めていると思うか:自分が何を与えることができるか、を分析した上で記述。Zig Ziglarというアメリカの作家が言った"If you are willing to do more than you are paid to do, eventually you will be paid to do more than you do."という言葉を引用して、惜しみなく自分の30年のマネジメント、リーダーシップ経験を共有することをコミットする文章を作り上げた

この3つのポイントが書けていれば、あとは各学校のお題に合わせたテーマや字数制限に対応すれば良いだけなので、それほど苦ではないはず。Resumeとともに自分を見つめ直すことになるのでそれを苦しいと思うか楽しいと思うか、気持ちの持ち様も重要だと思う。

 

4. Recommendation Letterの手配

誰に頼むか?が一番の悩みの種。私はアメリカ企業にも勤務した経験があるので、その時の上司にも依頼した。やはり日本人上司では英語力の限界やMBAというものに対する理解の限界もあり、望むような内容のレターは期待できないが、アメリカ人の管理職であればその辺は細かく言わなくても理解してもらえるので簡単。できる限り外国人、もしくは海外MBA経験のある日本人に依頼するのが肝要。

依頼する時には、強調してほしい内容は事前に伝えるようにする。やはり自分のResume, EssayとRecommendation Letterのトーンがズレると心証も悪くなることを危惧、できる限り整合しておこう、

 

5. Application Packageの完成・提出

必要なネタはできるだけ早くから集め始める。特にCOVID-19の状況では大学やテスト実施機関がクローズしていることもあり、その場合でもそういう状況にあることをAdmission Counselorに説明、いついつまでに提出するということを事前にコミットすることが重要。そういうコミュニケーション能力も評価されていると思う。

 

Applicationを提出した結果は次回のお楽しみ....

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