50代からのMBA in USA

50代になって急にMBA取ろうと思って動き出したオジサンのブログ。卒業まで続けます?(続けたいな〜)

もう秋学期終了?

前回のブログから1ヶ月が過ぎてしまった.....

 

最低でも毎週1回は書き込もうと決めていたのに、この学期の忙しさにかまけて全く実行できなかった。言い訳するわけではないのだが(と、完璧に言い訳だが)、この学期の分量とスケジュールは本当に厳しかった

 

まずはMarketing。昨日やっと課題を出し終えたのだがこの「プロジェクト」と呼ばれる課題がなかなかの曲者だった。10週間の最初に「自分のペースでプロジェクト進めてください。早めに手をつけておいた方がいい。」と言われていたのだが、そう言われても動けないのが並の人間だということなのか。

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実在の企業、もしくは自分で温めているビジネスプランなどを選び、それを10週間で学ぶマーケティング手法を使って分析し、そのマーケティング、宣伝プランを考えるところまでをレポートするというもので、例をして渡された過去のレポートでも平均35ページ近いものだった。無難に実在のスタートアップ企業か何かでやっておけば、基本的にはFactさえきちんと集められれば進められると気がついたのは大分経ってから。少し前に思いついたビジネスアイデアをベースにやったものだから、そもそも練れていない要素を付け加えながらの作業となってしまい、計50ページ、結局70−80時間は費やしてしまったのでは。最後は力尽き、広告のイメージ作りまでは断念し、広告会社に提出するCreative Briefを書き上げるところまでで辞めてしまった....😭😩

それでも大変勉強になったのは確か、やはり基本に立ち返ることが大事だということを思い出させてくれた。

 

  • 何事も"Customer"目線が一番重要である
  • 外的環境(経済、社会、競争相手)を徹底的に分析する
  • バリューチェーンにおける自分の強み、弱みを分析し、それをどう戦略に反映する
  • 対象市場(業界、製品、顧客、チャネルなど)をセグメント化して比較評価する
  • 評価のための決定プロセスを作る
  • 一番金のあるところを利益の源泉とする(どこに一番金があるのか、を見極める)
  • ビジネスのValue Propositionを明確にして適切な市場へのコミュニケーション(宣伝広告)を行う、などなど.....

 

書き出してみると当たり前のことだし、普段は口に出さなくてもやれている(であろう)ことなのだが、あえて言語化してみるとその意味の深さに気付かされる

 

これがリカレントなんだ

 

もう一つのFinancial Accountingもなかなかの曲者、密かに簿記1級を持つ私でも英語での財務会計はそれなりに苦労した。

実はまだ最終試験を明日に控えておりまだまだ余談は許さないのだが、Marketingと違って定量的で常に答えがあるところはやり易い。やはり自分にはこういう定量的、計量的な学問の方がとっつき易い。でも、それだけでは近い将来の夢である「アメリカでのスタートアップ」を実現することができない、と反省。

中間試験は正解率90%、逆に言えば10%も間違えてしまったことになる。あれだけ自信あったのに....

正直あまり授業は面白くなかったが、必須科目なのでしょうがない。「このくらいは最低限知っておけ」ということか。

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このMBA@UNCにはStudent & Alumni向けの自主的なFacebookページがあり、結構頻繁に投稿がされ、通常の24ヶ月の過程を終えた喜びの声が書き込まれている。

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自分も早くそこに到達したいものだが、まだ2学期が終わった(正確には明日終わる)だけ。まだまだ先は長い。

完全なMプレイだが、あと1年半何とか頑張ろう!!

秋学期も中盤戦...

前回ブログを更新してからはや1ヶ月.....

 

はてなブログからも再三「そろそろブログ書きませんか?」と催促が。まあ、どれだけの人が見てるかわかりませんが、何人かは楽しみにしてくれていると信じ、また書いてみようと思った次第です。50過ぎのオジさんのUS MBA挑戦なんてニッチなネタに興味ある人がいるのであれば、今後とも楽しみにしていてもらえれば幸いです。

 

さて、この1ヶ月は公私共に色々なことがありましたが、MBA@UNCの2つ目のセメスターがスタート、実はもう10回の授業のうち7回も終了してしまったのです。前回のブログでは「楽しくて仕方ない!」なんて能天気な事を書きましたが、実際のところはもう大変.....

このMBA@UNCというプログラムは、まずCoreと呼ばれる必須科目を終了してからでないとElective(選択科目)に進むことができません。Coreは全部で9科目(うち一つは1セメスターの半分で終わるので実質8.5科目分)あるので、毎セメスター2つずつ続けていくと1年で終わる計算になります。かなり基本的な授業ばかりと思われるかもしれませんが、いえいえ、そんなことはございません。

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このセメスターは"Financial Accounting"と"Marketing: Analysis & Development"という2つの科目を受講してるのですが、Financial Accountingは基本簿記の延長線なので、B/S, P/L, C/Fが読めれば基本大丈夫です。これでも昔簿記1級を取得していたので「楽勝だろ」と思い、確かに5週目くらいまでは楽勝でした、実際のところ。でも、6週目くらいからちょっと雲行きが怪しくなってきて...... 色々な会社の本物の財務諸表を使った授業なのですが、基本知識が終わったら今度は決算予測(Pro Forma)や企業価値評価(EVAなど)などが入ってきて、それを英語で捲し立てられるものだから結構キツくなってきました。5週目に中間試験(Mid-Term Exam)があったのですが、今日結果が返ってきて結構細かいところで間違ってたところが減点減点となって、期待していたスコアは取れていませんでした....😩

今後もこの手の企業価値評価や株価分析、その他売掛金、在庫再評価、関係会社投資など変化球が待っているので、本気でやらなきゃダメだ!!と思い直させられました。

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それよりもっと曲者なのが"Marketing"。夏学期のData Analyticsや今期のFinancial Accountingはある程度数学と経理の知識があればテストや宿題をこなせるので何とかなるのですが、Marketingの授業は常に発言が求められるし、レポートの類が多いんです。これは英語がネイティブではない人にはなかなかの難題ですね。過去にアメリカの大学に通ってたとか経験あれば何てことないんでしょうが、日本の中堅大学を卒業してはや30年、この手の定性的な授業は辛いです....😭😭

ちなみに中身を紹介すると、この授業は大きく3つのパートからできています。

  • 普通のAsynchronous(ビデオや文献)+Synchronous(ライブ授業):最初の方はビデオ見るだけで7−8時間+文献読んでからライブ授業だったので死にそうでした。最初に基礎的な知識を突っ込む!という感じで。7週目になってビデオ授業の量も減り、ライブ授業への準備は大分楽になったのですが........

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  • シミュレーションゲームSabreと呼ばれるUPenn Wharton, Duke Fuqua, LBS, Chicago Boothなど一流どこでも使われているMarketing Simulationゲームです。2−4名でチームを作り、毎週購入するマーケット分析などのレポートや他チームの動向を頼りに投資判断(製品開発?販売員強化?宣伝広告?どのレポートを買う?など)を行い、毎週出る結果に基づきまた投資資金が配分され、それを8週間に亘り繰り返し、最後に一番利益を稼ぎ出したチームを競います。これは楽しい!! 各授業で6チームあるのですが、UNCではこの結果がガチで評価に反映されることになっていて、この科目全体のスコア100のうちの35の配分の中で、1位が35, 2位が34、3位が33...というようにゲームの結果が成績に跳ね返るものだからみんな必死。自分のチームは2人なのですが、昨日も日曜にも関わらず2時間も議論した上で投資判断を行いました。マジです!!🤔🤔 ちなみにうちはCompany 6、4位です... 泣

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  • プロジェクト:実はこれが本丸なのです。自分が温めているビジネスアイデアや気になる企業・テーマを選び、様々なマーケティング分析手法を使って分析した上でRecommendationを導き、それらを最終レポートとしてまとめる、というものです。スコアも50が配分されているので、基本的にはプロジェクトとSABREの出来で成績が決まる、という形です。英語で40−50ページのレポートを授業とSABREと宿題と並行して進めなければならず、実はもう7週目なのにまだ10%程度しか書いてない有様で..... そろそろピッチを上げないと後3週間で仕上げることはできない。どうせやるなら将来役に立つレポートにしたいので、昔から心に思い描いていたビジネスアイデアで挑戦しているのだが、なかなか複雑なビジネスモデルなのでこれを分析するのが極めて難しい。もっと簡単なテーマにしておけばよかったが、もう遅い。やるしかない。

 

現時点のMarketingのスコアは以下の通り。まだ過去に出した2つの宿題しか評価に反映されていないが、残念ながら満点は取れなかった。簡単じゃない。

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でも「やっとほんとのMBAが始まった」という感じにはなってきた。この大変さを苦痛に感じるか楽しさと感じるかで全く違ったアウトプットになるのだろう。私はもちろん後者、もともとMっ気タップリの性格だが、何だか楽しくなってきた。

 

大変であればあるほど楽しくなってくる。

 

改めてOnline MBA選択を考える

怒涛の9月が終わって....

 

実は昨年末から1年くらい日本で仕事して、今年の年末にはアメリカに戻ってくるという予定にしていたのだが、2月末にアメリカに戻った時にコロナの影響で日本に戻れなくなり、その間にMBA@UNCがスタートしてしまった。結果的に夏学期の途中でアメリカ西海岸→日本に移動したこともあり、時差のマネージが大変だった。何とか乗り切ったが歳を追うにつれて時差のハンドリングがキツくなってきた。「若さとガッツで乗り越える」という年代は過去、自分の気力・体力との兼ね合い、仕事とプライベートの切り分けを考える良い機会になったと言える。

 

アメリ東海岸MBAを選んだのも、Synchronous Session(リアルタイム授業)の時間が東海岸の夜に設定されていることで、西海岸(同日の夕方)、日本(翌日の朝)のどちらからでも時間調整しやすいという事情もあった。もし海外のOnline MBAを考えてる人がいれば、是非その学校のSynchronous Sessionの時間帯を確認して日本から参加しやすいか、スケジュール調整可能かを事前確認してほしい。

Online MBAの性質上Classは殆どが夕方〜夜に設定されているが、アメリカ西海岸のMBAだと日本時間の昼くらいとなってしまうので仕事との両立が難しいかもしれない。また、ヨーロッパにもIE, Warwick, Imperial Collegeなど素晴らしいOnline MBAがあると思うが、日本から入ることを考えると夜中となってしまい、日中の仕事を持っている人にとっては厳しいだろう。また、Group Workなど他の学生とミーティングする時間も自ずとヨーロッパの夜になることを考えると更にハードルが上がる。もちろんそこも含め頑張る!!というのもありだとは思うが、2年程度の長丁場、無理しないことをお勧めする。ただでさえ無理することが必要になるのが働きながらのMBAの宿命なのだから。

 

MBA@UNCは予想を超える質のプログラムだった。まだ1セメスターを終えたばかりだが、UNCを選んだ自分の目は間違っていなかったと自信を持って言える。また結果的にではあるが、コロナの影響でFull-Time, Part-Time, Weekend問わずほぼ全てがリモート授業に移行した今、最初からリモート授業を意図してカリキュラムが組まれているMBA@UNCの価値は更に上がったのではないか。

  • 学びの順番:Asynchronous -> Synchronous -> Homework / Quiz -> Group Workと、学習の順番を自分で工夫する必要もなくそのままやっていけば最も効率良く結果に結びつく
  • 学習提供方法:2UというNASDAQ上場企業のプラットフォームが使われているが、教授と学生視点で作られていており非常に使いやすい。殆どの授業内容がこのプラットフォーム上で提供されており、モバイル機能やOffline機能も充実しているので、どこにいても、ちょっと時間ができた時に学習を進めることができる
  • Asynchronous授業の構成:授業によって構成が異なるのだが、一つのセッションが長くても10分くらいに限定(逆に言えばセッション数は毎週30-50くらいあるのだが)されているので、空いた時間に1, 2セッションだけ進めるということも可能。日本のスタディサプリみたいな感じ?
  • 教授の質:流石のUNCと言わざるを得ない。夏学期のData Analytics(統計学)、秋学期のFinancial Accounting, Marketingの教授陣のバックグラウンドが凄い。ノーベル受賞教授と共同研究している人、一流企業のトップを経て教授に転身した人、すでにスタートアップ2社上場させ売り抜いた億万長者、等々。各コースともに、Lead Professor1名がAsynchronous Session(ビデオ授業)、Supporting Professor3-4名がSynchronous Sessionを担当しているが、みんな熱意のある素晴らしい先生ばかり。Financial Accountingの教授はバルセロナから授業を行なっているので夜中の3時とかに働いているが、夜働いて日中は好きなことをするというスタイルが気に入ってるらしい。そういう生き方も非常に参考になる。

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唯一の難点は、特にMBA@UNCは「費用が高い」ことに尽きると思う。会社派遣ではなく個人負担での受講を考えているのであれば、そこは良く考えて欲しい。達成したい目的(リターン)は何なのか?2年間で$120Kの投資+犠牲にしなければならないもの(時間など)に見合うリターンが得られるのか?Full-Time, Part-Time, Online問わずどのMBAに行くにしても「何を求めるのか」で価値の大小は大きく変わってくる。学校自体を比較するのも大切だが、その前にしっかり費用対効果を考えるべきだと思う。そこに尽きる。

 

その他良いところを述べればキリがないが、本当にMBA@UNCを選んで良かったと思っている。この秋学期から2科目となって明らかに負担が増えたが、1日でも早くペースを掴んで貪欲に学んでいく。

 

楽しくて仕方ない!!

秋学期に向かって

ようやく夏学期のGradeが出た。

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最後の課題だったGroup Projectの詰めが甘くScoreを落としたものの、全般的に高Scoreで終えることができた。(Group Workの内容については次のブログで...)

30年ぶりの大学での授業、初めての統計学、英語バリバリでのオンライン環境と、最初はAwayのような感覚から始まった初MBA授業であったが、終わってみれば楽しかったことばかり。やはり最初の学期を1科目だけにしておいたのが良かった。

 

実はこの学期は日本から参加していたものの、秋学期までの間に日本からアメリカに引っ越し、何事もなかったように秋学期からは2科目を受講するという方向でやってきた。ところが、さすがに日本での業務を終えてアメリカに行くに当たっては、会社内での手続き、引っ越しの手配・準備、お客様へのご挨拶などなどやること盛り沢山で、コロナ禍とはいえ夜のお付き合いも重なり最後の方はとても苦しかったが、何とか押し切ったというのが実態だ。今このブログはアメリカのちょうど引越し荷物が届くのを待つ間のホテルで書いているが、今週からアメリカでの仕事も始まっていることもあり、PC設定、携帯電話手配から始まり、それはそれは忙しい。

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そんな中、秋学期の授業内容が公開された。9/27開講の秋学期はMarketingとFinancial Accountingという必須2科目に挑戦する。昨日初めてSyllabusを読んでみたが、どちらも格段に難しくなっている。夏学期の授業に比べ、圧倒的に読み物が多く、毎週課される宿題が必須となっていて、Group WorkもFinancial Accountingではある会社の決算書類を完成する、という実習が待っているらしい。

 

これは大変だ...😱😱😱

 

早く引っ越しを終えて普段通りの生活に戻さないと、とてもこの2科目の準備ができるとは思えない。何とかしなければ....

最初のセメスターが終わった...

密度の濃い10週間だった.....

 

オンラインとはいえ、30年ぶりの大学レベルの講義。MBAに胸躍らせる若い仲間との授業は刺激的だった。

ありがたいことに、Quiz 3回、Homework 5回、Group ProjectともそれなりのQualityで乗り越えることができた。まだ最終Gradeが確定していないが、Gradeではなく学んだ内容やそれを実社会にどう紐づけられるか、の方が大事だと思う。また、その過程で感じたワクワク感やドキドキ感は投資した時間やお金が無駄じゃなかったことを裏付けてくれる。

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この10週間で思ったことをまとめてみる。

  • MBAの必修コースの授業だけに基礎的な内容が多いが、ケーススタディや実社会の中での適用についての議論は価値がある
  • 16名限定の授業だが、2−3週間経つとできる生徒とできない生徒(=多分ついてこれてないんだなーと感じる生徒)に分かれてくるし、教授も明らかにそれを分かって授業を進めるようになる。
  • カリキュラムが優れているので、予習(Asynchronousや課題Reading)→授業(Synchronous)→Homework / Quizのサイクルを毎週繰り返していれば、自ずから知識がついてくる感じがした。
  • 統計学のど素人が10週間でここまでこれたのはカリキュラムが優れていたから。
  • やはり教授によってムラがあるらしい。最終週は直前で担当教授が出れなくなり、別のコマを持っている教授が代替したのだが全く面白くなかったし、的を得ないコメントが多かった。きっと頭のいい教授なんだろうけど、それを教えるのがあまりうまくないと言うか....
  • 4人で組んでGroup Workをやったのだが、正直レベルはマチマチだった。例えばLinear Regressionモデルを作る際のVariableを探すのにはある種のCreativityや閃きのようなものが必要だと思ったが、そのレベルで話せる人間がいなかったのが残念。意外と理論の世界を出れない若い人が多いのか??
  • 英語力の欠如を感じた。専門用語が溢れる会話に飛び込むのは簡単なことじゃないと改めて実感。30年の社会人経験からのPoint of Viewを示したり、ややマウント取り系のコメントで場を仕切ったこともあったが、本質的ではない。やはり更に英語力を伸ばして、互角に議論できなければ....

 

9月末開講の秋学期からは2科目の履修となる。1科目でこれだけ大変だったので、2科目になると更なる取り組みが必要となる。

  • 更なる時間の使い方の工夫が必要。何となくごっちゃになりがちな仕事と学習のスケジュールを完全に分離することが必要。そのために毎日早朝から3時間の時間(5〜8am)は必須。足りない分を週末に補う形にしないと全くバッファのないスケジュールとなりすぐに崩壊してしまうだろう。
  • ライブ授業(Synchronous)のタイミングをそれぞれ日曜夜と月曜夜を選んだので、やはり週末の使い方が鍵になる。基本的には土曜は終日MBA授業の準備に費やし、日曜は家族との時間としたい。これまでは日曜に仕事の資料を作ったりすることもあったが、そこは切り離す必要がある。
  • カリキュラムの構成を信じること。夏学期は初めての授業ということで、事前に統計学概論の本を読んだり予習にそれなりの時間を費やしたが、それをやっているといくら時間があっても足りなくなる。夏学期の経験を糧に、カリキュラムを100%信じて予習→授業→宿題・クイズというサイクルを愚直に繰り返すことに集中したい。

 

改めて思うが、社会人にとってのMBAにおける最大のチャレンジは時間の使い方だということを痛感した。それなりのMBAでは、参加する生徒も会社ではそれなりのポジション(特に中間管理職)についているので、会社以外の時間を捻り出すのにみんな苦労していると思う。50過ぎの私にとっては完全に未知の出来事であり本当に大変だった。戦いのような日々だった。

 

日本のMBAでも同じだとは思うが、もしアメリカのOnline MBAに挑戦しようと思っている人がいれば、「時間の使い方」についてはよく考えてから決めることをお勧めする。私は日本から授業に参加していたのでほとんどの授業が日本時間の朝となる。東海岸の学校であったのでうまく会社が始まる前の時間帯で調整できたが、西海岸の学校だと授業が日本の昼前後となってしまい調整するのは大変だろう。事前に各学校の授業の時間帯を調べ、時差を加味して調整可能かどうかを検討することが重要だと考える。

あと、周りの人間の協力を得られるかどうか。私は会社の性質とポジション柄、ある程度自分で時間調整ができたが、突発的な仕事が入りやすい方や、誰かに代わってもらうのが困難な仕事に就かれている方はよく考えた方がいい。会社からの派遣であれば時間調整もしやすいだろうが、私のように自費でやっている人間にとっては大問題である。

 

さて、最初のセメスターは終わったが、すぐにまた気の抜けない日々がやってくる。でも自分で選択した道、後悔はない

50を過ぎても感じられるドキドキ、大切にしていきたい。

集中力

この1週間は公私ともに忙しくて忙しくて....

 

Synchronous(Live授業)10回のうち8回が終了、もう2回しか残っていないと思うとちょっと寂しい。とはいえ、まだQuiz1回、Group Work提出を残しており、まだまだ気が抜けない.....

 

この1週間は公私ともに事情あり非常にきつかった。コロナ禍の中、数々の社内外とのミーティング参加、お客様訪問や新幹線での出張があり、同時並行でプライベートもこなさなければならないことが山積み。そこにMBAのAsynchronous(ビデオ授業)、宿題提出、Group WorkのためのZoomミーティング数回が重なる形。ここはこれまでのプロマネとしての経験を生かし、自分のタスクを整理、中途半端な状態を排して、的確にアウトプットしていかなければならない。そもそも最低でも6時間は寝ないとダメな自分にとっては、効率良くやらないといくら時間があっても足りない事態に.....

 

基本的にMBAの勉強は朝方に集中させているが、手番が重要。

  • その日1日の作業量を見積もるために、その日何が起こるのかスケジュールを見直すことと会社関係のメールを斜め読みすることから1日をスタートさせる(もちろんその合間にコーヒーを淹れるのを忘れずに...)。全部で30分以内。それ以上時間が必要なときは何らか特別な対応が必要な時なので後に回す。大体5amに始めることが多いが、金曜だけは5amからアメリカとの電話会議があるので4amに起きるようにしている。
  • そこからはMBAの勉強、平均毎日2時間、会社のミーティングが始まるまでには終わらせる。アメリカとの仲間とのGroup WorkやSynchronousはアメリカ時間の夕方以降なので、どうしても日本の朝方対応となる。もともと朝方人間(夜は飲むかリラックスする時間)だし、朝の方が勉強には向いていると思う。どうしても仕事で疲れた1日の終わりにやる気にはなれない。ただの50過ぎのジジイという話もあるが(笑)。
  • 8am前後に朝食代わりのスムージーを作る。豆乳にバナナ、リンゴ、小松菜と青汁の素を入れてミキサーに。この1杯で午前中もたせる。
  • 大体8:30amくらいから業務開始、リモート環境ならではのweb会議が多く、空いた時間に資料作りしながら6:30pmくらいまでは仕事に集中。
  • 6:30pmからは夕食作り、東京に単身赴任してからはほぼ自炊している。買い物は週末に終わらせ、平日は作るのみ。週末に作り置きしておいた食材も生かしながら30分くらいで終わらせ、7pmからはビール片手にTV観ながら食事。
  • 10pmくらいには就寝。

 

実際には毎日このスケジュールを守り切るのは難しいが、週末数時間と合わせれば十分15-16時間の勉強時間は確保できる。

いや、待てよ。10月からは2科目だから20-24時間の勉強時間が必要なはず..... 朝の学習時間を1日3時間に増やし、残りを週末に補うという作戦しかないな。

 

重要なのは、「いかに集中して勉強し」「いかに休む時に休むか」のメリハリだ。そのためには集中力を磨くしかない。人間の集中力なんていい加減なもんで、普通は1時間も続かないはず。でも、本当に好きなことをやってる時の集中力はレベルも高いし時間も長い。要は「いかに自分のやってることを好きになるか」ということだと思う。

 

では、好きになるにはどうしたらいいのか? 常に「どんな自分になりたいか」「そのために何が必要か」を紐付けて考えることだろう。簡単なロジックなのだが、こういう整理ができていない人が多すぎる。だから「やらされ感」満載で、集中できず結果も出ない。簡単なことなのに.....

 

50過ぎのオヤジだが、昔に比べて無駄なことを削ぎ落とすのは簡単と感じるようになってきた。目的がはっきりしてきた、ということだろう。若い時は色んなことを同時並行に考え、時に泥沼にハマるのもいい。でも残り人生を意識しながら生きていく自分にはそんな時間の余裕はない。直線距離で進んでいく。

 

どうやら先週の宿題も無事クリア、High Gradeのままあと2週間。

最後まで走り抜く!

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リアル世界への適用

早くもWeek 7に突入、10回コースの纏めに向けラストスパート!

 

先週実施した2回目のQuizのGradeが帰ってきた。何とか高水準のスコアをキープできたようでホッとした。

そろそろクラスでも「なんだ、あの日本人は?」と噂されているに違いない(?) 50超えのフェローシップ親父、ナメんなよ!

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前回のQuizが初めてということもありテストのやり方も甘かったが、今回は厳格さが求められた。

Quizは最初にword or excelをダウンロードして、そこに回答を記述(そのままファイルに書き込んでも、印刷して手書きしても、iPadなどで手書き書き込みしてもOK)するのだが、今回からはダウンロードした段階から完了してファイルをアップロードするまでをZoomで録画、その動画ファイルも併せて提出する必要がある。流石に更新しているexcelの画面は不要とのことだったが、約3時間動画で自画撮りの状態、不正がないかどうかチェックするらしい。ずっとZoomで録画されていると思うとなかなか緊張するが、そういうrigorousなところは嫌いではない

昔からカンニングというものが大嫌いな性格。人の答案を見るのが嫌いだが、見られるのも嫌い。常に正々堂々とやってきたが、クラスメイトからはウザがられた経験もある。結果の全ては自分の血となり肉となるカンニングや不正で得られた知識は濁っていると思う。娘にもそこだけは言い聞かせてきた甲斐あって、彼女も人生1度もカンニングしたことがないと自負している。いいぞ、そういう自信を持つことは、今後の厳しい人生で生きていくときの糧となるはずだ。

 

さて、残る大きなイベントはQuiz一つとGroup Work。全体の40%強を占めるこの2つの出来次第で最終Gradeが決まる。特にGroup Workはなかなか手応えのある内容。

ここで書いてしまうと面白くないので提出した後にお題について書こうと思うが、基本的にはお題に対して教授が決めたグループ4名で合同で課題を完成させ、各自がZoomでプレゼンする必要がある。提出期限は8/30とまだ時間はあるが、ショボいプレゼンはしたくないのでできるだけ前倒しで作業を進める。3週間でどんな成果に辿り着けるか、乞うご期待。

 

Week 7のAsynchronous(ビデオ等での自習)の内容が急に簡単に感じた。どうやらMultiple Linear Regression(重回帰分析)の理論上のテクニックを教えるのはほぼWeek 6で終わったらしい。今週の中身はケーススタディの連続だった。

例えば、

  • 南米のとある国がアメリカに新しい果物を輸出したいと考えているが、過去に輸出した果物をAwareness(知っていたか)とBought(実際に買ったことがあるか)の統計から輸出したほうがいいかどうか判断したい
  • LAにあるFashon Retail Storeチェーンが季節製のある商品を売るときに、"Sneak Peak"(バズるのを目的としたweb等での告知販売)した時に売れた数と、そのSeasonに売れた数の統計から、どの程度売れるか予測したい
  • シカゴにあるOrange Juice Manufacturerが過去に販売した本数、1本あたりの価格、総売上金額の相関を分析、将来を予測する

などなど。全て実際の事例とデータが用意されていた。

特に最後のOrange Juiceの事例は良くできていた。この問題はそもそも本数と価格、どちらがIndependent Variableなのかを考えるところから始まる。価格が決まると本数が決まるのか、本数が決まると価格が決まるのか。なかなか奥深い。

このレクチャーでは、教授が全てを説明するのではなく、UNCのEconomicsの教授とのインタビュービデオを見ることでその内容を理解していく。経済学にとって統計学は必須要素だが、それに頼り過ぎることの弊害を経済学の教授が熱く語っていく。これはなかなか見応えがある。教授2名がそれぞれの問題点を指摘しながら煽っていく、ちょっとムッとしていくところが生々しくビデオから伝わってくる。お互い信頼する仲間でありライバルなのだろう。そういう姿を生々しく見せることで聴講者の関心をガッチリ掴み止める。なかなか巧妙だ。

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あと3週間、気を抜かずにやっていく。こういう外に出づらい状況ゆえに勉強するにはもってこいの状況だと思う。

みんな、勉強してる? 知識なんてインプットがないと枯渇するだけだと思わない?