50代からのMBA in USA

50代になって急にMBA取ろうと思って動き出したオジサンのブログ。卒業まで続けます?(続けたいな〜)

盛り上がってきた!

なんだか急に難易度が上がってきた...

 

あまりのスピードになかなか話す機会がなかった初回の反省を生かし、今週の2回目の授業では超積極的参加で対抗することに。

Asynchronousでの予習、読み物に加え、宿題も出され、それなりの時間と手間を使ってそれらを片付けた上で、予習ノートを作って、何か質問された時にすぐに議論に参加できるように準備。事前の準備のお陰で、初回よりも議論に参加した手応えあり

 

アカデミック、理論的な内容は一通り触れるものの、多くの時間は現実のケーススタディにおける議論に費やされた。

とあるUS Retail Chain(誰でも知っている店)におけるData Analyticsの適用事例、そのメリット・デメリット、Data Analyticsにまつわる問題点や功罪につき、15名の生徒と教授が議論を繰り返していく。教授が質問を繰り返していく。

 

  • 読み物(実際のNYTimesの記事)が取り上げているトピックの内容は?
  • Data Analyticsがこの企業に与えるメリットは何か?
  • 何が問題か?なぜ問題か?
  • それはいいことなのか?悪いことなのか?その理由は?
  • 法律面、倫理面で許されることかどうか?その理由は?
  • この記事から学んだことは?
  • 学んだことをどう適用できそうか?

 

質問が進むにつれて生徒の理解度も深まり、最初はアメリカ人でも話すことを躊躇していた人間が多かったにも関わらず、10分もすれば我も我もの状態に。

その中でどうインパクトのある視点や考えを提供するか?「若いもんには負けてられない」と血が騒ぐ。

 

ほとんどの生徒はある程度想定できる内容の議論を繰り返していくところに、全く違う視点を与えてみることに。

皆さんの意見はA社が既存ビジネスを行っていくことが前提のものだが、そもそもなぜ既存ビジネスに限定する必要があるのか?もしA社がData Analyticsの力に気がついているのであれば、そこから別のビジネスを立ち上げたり、Dataそのものを売ることで利益を得る、マネタイズすることを考えるはずだと思うがどうだろうか?

とか、ありきたりのコメントから議論の幅と深さを広げてみた。

教授も「その視点は非常に興味深い、さらに掘り下げていってみよう」と乗ってきたので、さらに自分の経験から様々なマネタイズの方法や意見を述べてみた。何人か意見をぶつけてきたが、それを受け止めながら更に議論を広げるという形で打ち返した。

 

どうやら初回の負け試合はある程度リカバリできたらしい。最近仕事では味わえなかったレベルの高い議論を英語で行うことができた。

 

これは楽しい!気持ちも盛り上がってきた!!

 

2回目の授業を終え、すでに3回目に向けAsynchronousや課題読み物や宿題など、どう見積もっても10時間は必要な分量の内容だが、なんだか楽しくなってきた。

そもそも統計学は学生時代も社会人になってからもほとんど嚙ったことがなかったのだが、なかなか興味深い。理論と理論、理論と現実世界、理論と仕事が繋がっていくのを感じる。

 

やはりMBAを始めたのは間違いではなかった。

 

来週早々の3回目の授業が待ちきれない。今回も万全の準備をして、若い連中に一泡吹かせてやろう。

でも流石に議論でやり込められた連中も黙っているとは思えない。もはや戦争だ!!(笑)

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初授業!

とうとうこの日が。MBA@UNC初クラス。

 

最初の週のルーティンをやってみて、やり方が掴めてきた。

 

  • Asynchronous学習(ビデオ聴講、演習問題など)をLive Sessionの1週間前からスタート。10セッションx3-5項目に分かれていて、それぞれの項目でビデオを見たり問題やったり。普通にやって1セッション辺り30分くらい、調べ物してるとプラスアルファ。なので、これだけで計6時間くらい。
  • 毎週与えられる読み物(10ページ程度)。Asynchronous学習の内容をよりアカデミックに書いてある。英語であることもあり、きちんと読むと1−1.5時間くらいか?
  • Live Sessionはきっかり90分。MBA@UNCの特徴である1クラス15名Maxなので自ずから議論に参加されられる。そもそも発言した回数や内容が記録されていて、物怖じしてるとグレードに関わってくるらしい。また、何回かBreak Out Sessionとして4−5名のグループワーク・討議に分割されるので、そこではそれぞれの役割をやらないと先に進めないという感じ。
  • 補習セッション。Live Sessionでやった内容の補習が60分Liveで用意されている。都合が悪く出れなかったが、やはりなんとなく分からない点や腹落ちしない点が残っていたのでこういう機会があるのは有り難い。
  • 宿題。今週最初の宿題をやってみたが、大体1時間くらいの分量。習った内容の復習にもなるので助かる。

 

やはり毎週12時間は必要だということがわかった。なかなか密度が濃い。

最初のセメスター、受講クラスを一つにしておいてよかった....

 

Live SessionはOnline講義慣れした教授がテキパキと進めていく。毎週同じクラスを3つ持っているらしく(Data Analysisは必須科目なので受講者が多い)、講義の内容が分かりやすい。ただ、統計学用語を英語で言われるとすぐに反応するのは難しい。そこは「慣れ」が必要だと感じた。

 

今回のクラスではとても恥ずかしいことが発生....

 

私が勤めている会社のアメリカ法人の社員が同じクラスにいることが判明。こちらは執行役員、あちらはまだ主任クラス、多分30歳前後と思われる女性。なんとBreak Out Sessionでも一緒になり、自己紹介の時に同じ会社であることが判明(実は彼女のプロフィールを事前に見ていたので、クラスにそういう方がいるのは知っていたのだが、当然知らないフリ...)。

この女性とても優秀で、Break Out Sessionでのグループワークも自ら仕切っていて、次々と課題のデータ分析をExcel駆使して作り上げていく。50過ぎの日本人オジさんが口を挟む暇もない。Break Out Sessionの最後に「君すごいねー」と称賛の言葉を伝えたら「同じ会社だし、何かわからなかったらいつでも聞いてね」と言われてしまい..... 恥ずかしい..........

会社には一切内緒でこのMBAを始めたのだが、きっとこの女性は仕事の場で「なんか相当年上の日本人がMBAクラスにいたんだけど、どうやらうちの会社らしいんだよね。大して議論にも参加してなかったし、大丈夫かな、あのおっさん。」くらいのことは言われているんじゃないかと想像。会社に内緒どころか、そのうちショボさ加減まで伝えられてしまったら致命傷。あーーーーーーーーーー.....

 

くそー、次回からはもっと集中して積極的に議論に参加しないと!この女性にも「やっぱすごいねー」と思わせないと、自分の会社での立場も危うくなる。

とてもほろ苦い開幕戦でした.....

ビザ問題

MBA開始まで1週間、ブログネタが尽きた....

 

そこで、ちょっと話題を変えてアメリカのビザ問題を考えてみたい。

というのも、非移民ビザに関する大統領令が発表され、2020/6/24から発効するからである。

トランプ大統領は、現地時間6月22日、非移民ビザのアメリカへの入国制限に関する大統領布告を発表した。6月24日午前0時1分に発効する。

特殊技能職に発給するH1-Bビザ、熟練・非熟練労働者に発給するH-2Bビザ、企業駐在員に発給するLビザ、交流訪問者に発給するJビザを取得して、アメリカに入国しようとする場合に対象となり、発効日時点で、(1)アメリカ国外に滞在し、(2)有効な非移民ビザを有しておらず、(3)発効日時点で有効もしくは発効日以降に発給され米国への渡航・入国申請を許可する、ビザ以外に有効な正式な渡航書類(トランスポーテーションレター、適切なボーディングフォイル、臨時入国許可書等)を有していない、3点全てに該当する人が対象となる。

合法的な永住権を有する人、アメリカ人の配偶者や子である人、アメリカの食品サプライチェーンに不可欠な一時的労働力もしくはサービスを提供するために入国しようとする人、国務長官や国土安全保障長官またはこれらの指名する者によって入国することが国益にかなうと判断された人は対象外となる。

期間は12月31日までで、延長される場合もある。

 

この措置で、COVID-19の流行で弱った日本企業を含むアメリカ外の企業にとって更なる打撃を受けることだろう。例えば中国やインドに大きく依存しているIT企業や製造業はどうなってしまうのか?仮にそれらの国が報復措置でアメリカ人へのビザ発行を停止したらどうなるんだろうか?考えただけで恐ろしい.....

ちなみに、この措置が大統領選に向け支持率低下の対策であるのは明確で、これによりアメリカ国内に52万人の雇用が確保される計算なんだそうだ。

 

トランプ大統領には熱烈な支持者と圧倒的なアンチがいる。彼の登場を機に、アメリカだけでなく世界的に世論が二分されることが増えたように感じる。

実は私自身はトランプ大統領が嫌いなわけではない。何も決めないどこかの総理大臣や政治家よりもよっぽどハッキリしていて、少なくとも「Decisionする」「Actionする」というリーダーシップに必要な資質は持っているように思えるからである。

ただ、今回の労働者ビザの発給停止にはいささかガッカリ感がある。グローバル化した世界の中で他国民を締め出す行為には全く合理性がない。他国にアメリカの論理を押し付けるだけで、他国から労働者を受け入れないのはあまりに一方的である。移民を受け入れる事で発展したこの国の根底を否定するのか??

 

たとえ今回の措置で50万人以上の国内雇用が確保されたとしても、それがそのままアメリカ経済の発展につながる事はないだろう。なぜなら、アメリカ人が他国の優秀なリソースのスキル、能力、生産性を上回る事はできないと思われるからである。自国民がやりたくないことを他国からの移民という労働力で補ってきたアメリカが、今更移民を締め出してそういう部分を自国民にやらせることなどできないだろう。ましてや白人至上主義が残るこの国が他人種の人間をそこに当てがうなどしたら、George Floyd事件に端を発した人種問題は「火に油を注ぐ」ような事態に陥るだろう。

 

アメリカは250年という短い歴史の中で大発展を遂げた偉大な国である事は間違いない。偉大だからこそ、他国や他人種・多人種に対して寛容な国であるべきだと信じたい。そそういう様々はバックグラウンドを持った人間たちの目や考え方が交わることが「自由の国アメリカ」を守っていってほしい。

そしてそういう国だからこそ、世界でも最高レベルの教育を提供してもらいたい。そこに触れるのがMBAに行く目的の一つなのだから。

 

 

ところで、昨今のCOVID-19問題で世界中の人々がある程度のことが「リモート」でできることがわかってしまったわけだが、実はこのビザ問題は「リモートワーク」することで解決できてしまうのだろうか?自分もOnline MBAという「リモート」技術を利用して学ぶわけだが、やはり人間と人間の接点が「リモート」だけになるのは寂しすぎる。

その辺だけはいつまでもオジさん発想のまま変われそうもない.....

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顔合わせ

あと1週間ちょっと...

 

ビデオや教材による予習は全て終了、思ったほどは難しくなかった。カバー範囲は広いものの丁寧な説明が用意されており、「そういえば昔そんなことも習ったな」とか「あー、確かにそう考えれば理解できるな」といった感じで、まずは順調。

 

と思っていたが、どうやら読まなければならない参考文献を見過ごしていた。確率統計に関する学術的な資料だ。

これはヤバい。急に難易度が上がった感じがする。やはりビデオで説明されるのと、文献を読んで理解するのは、特にEnglish Nativeではない自分にとってはなかなかのチャレンジ。今回は10ページくらいの文献ではあったが、何度か読み返さないと頭に入ってこない。授業前にどの程度理解しておかないとついていけなくなるのかわからないが、周りにナメられないためにももう一度読む。なかなか地道な作業。

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昨日、July 2020 Cohortの顔合わせZoomミーティングが開催された。

50名近くいたようで、最初の30分くらいは色々オリエンテーション的に説明を聞いているだけだったが、残りはいくつかのグループに分かれて自己紹介コーナー。自分含め6名のグループに強制合流されられ、大学のアドミッションオフィス勤務、Navyとして1年の半分以上を潜水艦の中で過ごす軍人、ファミリー会社経営のCEO、製造業のマーケティングディレクター、ソフトウェアエンジニアに囲まれ、なかなか刺激的な時間。日本人よりも老けて見えるアメリカ人ではあるが、いかにも自分よりも若い感じに見えたという事は全員20代後半か30代前半か?

軽く笑いと取ろうと思い「自分の娘も9月から大学なので、自分はMBA学生として娘と競争するんだ」と話したら、「え、大学生の娘がいるの??」「今の会社ではどんなポジションなの?」「どのくらいworking experienceがあるの?」とマジ反応され、軽く汗。今後もそういう興味の目で見られる事は間違いない、と覚悟.....

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MBA@UNC受講者の住んでいる場所と平均年齢が紹介されていたが、平均業務経験10年強、平均34歳って事は自分は上から数えたほうが早いオジさんである事は確か、それも日本人。

 

若いもんには負けないよ!

勝ち負けの問題ではないが....

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予習

MBA開始まで2週間

 

Onlineシステムにこのsemesterで受講する"Analytical Tools for Decision Making"教材がアップロードされた。

いくつかの章立てになっており、教授の紹介、カリキュラムの説明ビデオから始まり、Live Session前までにやらなければいけない予習内容がギッシリ。

基本的にビデオでの内容説明に始まり、途中に実習項目(今回はExcelのData Analysisツールやピボットテーブルを使った確率統計系の演習問題)が挟み込まれていて、答え合わせもビデオで説明。非常に使いやすいツールで無理なく前に進んでいく感じだが、内容の幅と深さはやはりMBAだと思わせる内容。

大学時代に殆ど統計学に触れなかったため、友人に相談して簡単な統計学の本を1冊読んでおいたのだが、MBAのこのコースでは10回講義のうちの初回、それも予習範囲の半分くらいのカバレッジしかなかったことが判明。本1冊がそれだけの範囲しかカバーしていなかったことにショックを受ける....

いきなり実在の自動車パーツ会社の営業マンの営業成績(金額、勝率、商売成立までの日数など)がExcelに50000行近くのデータとして提供され、それを一気に分析していった上で、分析結果をベースに様々な評価を下していくという内容。いやいや、なかなかHands Onな内容ながら楽しいぞ。スピードは半端ないが...

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その他読み物を読む時間を含めると、予習だけで7時間程度費やした計算。これに2週間後の1.5時間の授業と宿題対応が必要なので、初回講義は全部で12時間程度の勉強時間になるだろう。慣れるまで暫く時間が必要と観念。やはり最初1科目だけにしておいたのは正解だったかもしれない。

次のSemesterからは最低2科目消化していかないと目標の27ヶ月での卒業ができなくなる。ということは毎週24時間程度の勉強時間確保は必須だという事。

リモートワークの今ならまだしも、徐々に物理的な移動や出張を伴う仕事スタイルに戻ってから24時間の勉強時間確保はやはりチャレンジだと思う。

平日は1日最低でも3時間、週末は残りの9時間を吸収した上で家族との時間を確保するには土曜はほぼ勉強に費やすことになるだろう。日曜だけはフリーにしたい.....

 

しっかりしろ! まだ始まってない!!

 

まだLive授業が始まっていないにもかかわらず、なかなか憂鬱な感じ。

でも50歳過ぎたオジさんが決めた道、1歩ずつ前に進んでいくしかない

仕事で得た知識・経験をアカデミックな世界で学び直す。そんな贅沢は今しか味わえない。決して少額ではない投資だって伴っている。

大学に進学する娘に、勉強する親の背中を見せるんじゃなかったのか!!

 

やるしかないか.....

George Floyd

アメリカの歴史は人種問題の歴史そのものだ

 

建国から250年経っていないこの国は、植民地時代から大きな発展を遂げ、1787年の合衆国憲法制定、1789年の初代大統領ジョージワシントン就任により独立することになるが、その後の西への領土拡大、南北戦争など人種問題と密接に関係した歴史を経てきた。

その歴史の中で様々な人種と交わり、アメリカ合衆国という巨大な国家に飲み込んでいったが、人種差別は決してなくなることがないまま今日を迎えている。アメリカンドリームの名の下に勝者と敗者、貧富の差、それらが常に人種問題、人種差別と合わせて議論されてきた。

教育においても未だ白人至上主義は変わっていないように思えるが、それでも有色人種の権利は相当向上してきたとも感じることができる。例えばUCのキャンパスに行くとアジア人とインド人が多いことに嫌でも気がつくし、相対的にUCの教育レベルも上がってきたとも言える。教育機関の発展に様々な人種の力は欠かせないものであることがわかる。

 

昨今のGeorge Floyd事件は人種差別を背景にした悲しい出来事であった。それはその後の全米、全世界レベルでの抗議活動の広がりでも分かる通り、アメリカ国民だけでなく全世界の人間が心に抱えてきた違和感や傷に触れたのだと思う。ただ、その抗議活動に端を発した暴動や略奪の類は決して許容できない。COVID-19の影響で物理的・精神的に抑圧された生活を送ってきたことがその理由として正当化されるべきではない。1日も早く人々が心の落ち着きを取り戻し、本来の問題は何であるのかを思い出してくれることを切に願う。

 

ツラツラと書いてきたが、私が月末から通うUNC Chapel Hillもアメリカを代表する教育機関の一つとして様々な声明を出している。その一部を紹介したい。

As members of UNC’s Commission on History, Race, and a Way Forward, we condemn the death of George Floyd in police custody and the deeper structures of white supremacy and racial injustice that set the conditions for such acts of violence. We recognize that those same structures perpetuate inequities on our campus and in the broader community in which UNC is situated. The commission’s charge – to reckon with the past in order to move forward – compels us towards actions that expose and dismantle the legacies of violence and advance restorative justice.

This is our history, but it need not be our future. In times of crisis, there is also opportunity – opportunity to create a new nation that is defined by the radical love that respects the dignity of all humanity and binds us together in the struggle for justice.

UNCの中でも未だに人種差別があることを認め、そこに対しアクションを取っていくことを宣言している。ピンチは常にチャンスでもある。いろいろな問題を抱えた国ではあるが、こういう行動の速さはアメリカから学ぶべきところだと思う。

 

アメリカのMBAに通うことで、MBAプログラムの中身だけでなく、アメリカという国の凄さと脆さを感じたいと思っている。オンラインという環境でも、どこかでそういう部分に触れる事はできると信じている。きっと自分がアジア人、日本人であることを嫌でも感じさせられるような場面があると思う。そういう時に自分がどういう気持ちになるか、どう仲間たちの中に溶け込んでいくのか。

 

そういう視点でも楽しみなMBAである。

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Student Handbook

最初のクラスまで何しよう?

 

最初のクラスが始まるまであと3週間。それまでにこのMBAに関する基礎知識だけは学んでおこうと思う。

既にOnline MBA履修登録説明、Online環境の説明などで3回ほどwebinarが開催され、授業開始前の基礎知識コース(5時間分)も受講完了した。

改めてMBA、それもオンライン環境で学ぶのは大変な事だと思い知った。きちんと準備しておかなきゃ大変なことになる、と....

そこで、学生としてのバイブルである"Student Handbook"を読んでみることに。

 

まずはUNC Kenan-Flagler Business SchoolのCore Value。学校毎にそれぞれ特徴の出るところだと思うが、UNCがLeadership育成に重きを置いている事、Integrity/Community/Teamworkといった人との繋がりを重視している事が分かってくる。

EXCELLENCE
We, the members of the UNC Kenan-Flagler community, strive for the very highest standards in everything that we do. We challenge each other to produce important new knowledge at the leading edge of our disciplines, to create an intellectually rigorous learning environment, and to show uncompromising dedication to those we serve.
LEADERSHIP
In the 18th Century, the people of North Carolina founded The University of North Carolina -the first state university in the nation. In the 20th Century, UNC created one of the nation's first schools of business. In the 21st Century, we will build on our heritage by providing innovative leadership in education and research, and by inspiring and developing the leaders of the future.
INTEGRITY
We cultivate an environment of honesty, sincerity, and trust in which we hold ourselves to the highest ethical standards. We believe integrity is the foundation of all moral character, and is an essential trait for truly successful professional and personal lives.
COMMUNITY
From its earliest days, UNC-Chapel Hill has honored and cherished its special responsibility to serve the people of North Carolina. We at UNC Kenan-Flagler extend this notion of responsibility to include service to the nation and the world through research, teaching, and community leadership.
TEAMWORK
We create at UNC Kenan-Flagler a unique atmosphere of collaboration, mutual support, and genuine interest in each other's success. Our diverse mix of cultures, races, and experiences provides a variety of perspectives and talents that, when united through teamwork, strengthen our ability to achieve our goals.

そう言えば、入学のためのEssayのテーマの一つが「Core Valueの内最も共鳴するValueはどれで、あなたが経験したチャレンジの中でどうそのValueを大切にしてきたかを述べよ」というものであった。私はあえて「Integrity」を選び、「5つのValueは全て重要であるが、その根底にはIntegrity、即ち、"誠実さ", "正直", "倫理的"であることが必要で、困難な状況においてもそこだけは譲ってはならない。どんなビジネスの局面においてもIntegrityを守ることができれば、相手の信頼を損なう事なくチャレンジを乗り越えることができる」という感じの趣旨で書いたのを思い出した。

これは約30年のビジネスマン生活で学んだ中でも最も大事にしている「学び」「教訓」であり、MBA@UNCへの共感にも繋がったのは事実である。

 

次がHonor Code。UNCの学生として守らなければならないルールが記されており、21項目が定義されている。

ここに全てを挙げる事はしないが、大半は不正に関するもので、他人の論文をコピーしないこと、指定された方法以外でオンラインテストを受けないこと、テストの中身を今後その授業を受ける学生にバラさない、などである。Onlineの環境ゆえにやりようによっては不正はいくらでも可能であるが、それでは学習する意味はない。中にはMBAという名前だけ欲しい人もいるかもしれないが....

それ以上に強調されているのが「全ての学生が人種、宗教、性嗜好、年齢、障害などで差別されてはならない」ということ。時同じくして、白人警官による黒人殺害に端を発するデモが全米中、世界中で起こっているが、アメリカを代表する教育機関としてはそれらの差別を一切許さないという姿勢を感じる項目である。

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その他、具体的なルールや評価基準などが46ページに亘って記載されており、これだけでも非常に読み応えのある書類であった。

ちなみにMBA@UNCではGPA(数値ベースの評価)ではなく、以下のグレードで評価されるらしい。

H = High Pass (Clear Excellence)

P = Pass (Entirely Satisfactory Graduate Work)

L = Low Pass (Inadequate Graduate Work)

F = Fail

IN = Incomplete

もちろん高いグレードを取ること自体が目的ではないが、どうせやるからには高いに越した事はない

あと3週間、できる限りの準備をした上で初日を迎えたいものだ....

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